小松菜を3つの培地で比較栽培してみた|ハイドロボールとウールはどれがよく育つ?

家庭で行う水耕栽培にはさまざまな方法があります。

「できるだけお金をかけずに始めたい」
「100円均一の材料だけで育ててみたい」

そう考える方も多いのではないでしょうか。

うちベジで普段行っている水耕栽培は、プラスチックのフタを加工して、穴を開けたりする必要があるため、多少の工具が必要になります。

※うちベジで使っている栽培容器の紹介はこちらから
水耕栽培|容器づくりから本格運用まで詳しく解説【一度作ればずっと使える】

そこで今回は、もっと手軽に始められる方法として、ダイソーで購入できる豆苗栽培容器を利用し、3種類の培地で小松菜の比較栽培を行いました。

※ハイドロボールを使った他の栽培記録はこちらから
リーフレタスをハイドロボールで水耕栽培|直まきに挑戦した結果と失敗の原因

使用した培地は、

  • ハイドロボール中粒
  • ウール
  • ハイドロボール小粒

の3種類です。

どの培地が最も育つのか。

また初心者でも扱いやすいのはどれなのか。

約70日間栽培した結果をまとめてみました。

結論から先に言うと、どの培地でも十分育てることができました。

ただし、栽培後半になると予想していなかった差も現れました。

今回はその様子を詳しく紹介していきます。



栽培条件

今回の栽培環境は以下の通りです。

  • 日照:午前中中心
  • 場所:屋内南側
  • 栽培方法:水耕栽培

家庭菜園としてはごく一般的な環境です。

特別なLED照明などは使用しておらず、自然光のみで栽培しました。


使用した種

今回使用したのは、

トーホク交配「早生こまつな あおい」

です。

パッケージには

「早どり」
「かんたん」
「やわらかい」

と記載されており、生育旺盛で家庭菜園向きの品種となっています。

発芽も早く、小松菜らしい成長の速さを楽しめる品種です。

※うちベジでは水耕栽培でいろんな葉物野菜を育ててきました。関連記事はこちらから。
レタスミックスは水耕栽培で育つ?100均の種で検証した結果


使用した資材

今回使用した資材はこちらです。

  • ダイソー 豆苗栽培容器
  • 竹串
  • 水切りネット
  • ダイソー ハイドロボール中粒
  • ウール(観賞魚用ろ過材)
  • ダイソー ハイドロボール小粒

ウールはホームセンターのコーナンで購入しましたが、店舗によってはダイソーなどでも類似商品が販売されています。

どれも比較的安価にそろえられるため、初めての水耕栽培にもおすすめです。


栽培前の準備

ハイドロボールには細かな粉が付着しているため、そのまま使用すると培養液が濁ることがあります。そのため、使用前にザルへ入れ、十分に水洗いしてから使用しました。

栽培容器のザル部分には、水切りネットを外側からかぶせています。これは培地の細かな粒や種がすり抜けた場合でも、ネットで受け止められるようにするためです。

水切りネットを取り付けたら、容器の3分の1程度まで培地を入れて準備完了です。

また、本葉が出始めた頃からは、根へ空気が供給されやすくなるよう工夫しました。竹串を差し込み、ザルと容器の底の間にわずかな空間を作ることで、根が酸素を取り込みやすい環境を確保しています。

種はそれぞれの容器に0.75gずつ均等に播種しました。


生育の様子

🟢 栽培1日目

いよいよ比較栽培スタートです。

種まきで最も気を使ったのは水の量でした。

特にハイドロボール中粒は隙間が大きいため、水を入れすぎると種が流されてしまいます。

そのため、水位は培地が軽く湿る程度に調整しました。

種をまいた後は根が定着するまでなるべく容器を動かさないように管理します。

ハイドロボール小粒とウールについては、そこまで神経質になる必要はありませんでした。


🟢 栽培2日目

わずか2日で発芽が始まりました。

さすが小松菜です。

改めて成長の速さを実感します。


🟢 栽培4日目

3種類とも無事に立ち上がってきました。

しかし、よく観察するとハイドロボール中粒だけ発芽がやや不揃いです。

大粒の隙間に種が落ち込み、発芽時期にばらつきが出たように感じました。


🟢 栽培6日目

双葉が展開してきました。

🟢 栽培8日目

ハイドロボール小粒は順調です。均等に双葉が展開しています。

一方でウールは均等に成長しているものの、ハイドロボールと比較するとやや小さく見えます。

🟢 栽培15日目

三種ともあまり大きな違いは感じられなくなってきました。

本葉が徐々に展葉してきています。


🟢 栽培23日目

本葉が開いてきました。

ベビーリーフとして収穫するならちょうど良いサイズになりました。

柔らかそうな葉がたくさん茂っています。

この時点で収穫しても十分楽しめますが、今回は比較栽培なのでさらに継続しました。

🟢 栽培28日目

発芽直後はハイドロボール中粒の発芽がやや遅く、「うまく育つだろうか」と心配していました。しかし、その後は順調に成長し、当初の不調が嘘のような生育を見せています。

3つの培地を見比べても、現時点では大きな生育差は感じられません。

※小松菜はLEDライトを使っての栽培も可能です。LEDライト比較検証した記事はこちらから。
小松菜はLEDでどれが育つ?3種類で40日検証したリアルな結果

🟢 栽培44日目

実はこの頃、ぶどう栽培の管理が忙しくなっていました。

写真を撮り忘れてしまいましたが、栽培自体は順調です。

ただし密植状態だったため、小松菜1本1本は大きくなりませんでした。

その代わりベビーリーフサイズを維持したまま葉数を増やしている印象です。

※他の小松菜栽培記録はこちらから
小松菜は水耕栽培で育つ?ダイソー種で育てた結果とコツ


🟢 栽培65日目

ここで予想外の出来事が発生しました。

なんとハイドロボール中粒が萎れてしまったのです。

3日前にほぼ満水状態にしていたにもかかわらず、容器内の水が完全になくなっていました。

最近、

「ハイドロボール中粒だけ水の減りが早いな」

と感じていた矢先の出来事でした。

確認すると、

  • ハイドロボール中粒:空っぽ
  • ウール      :半分程度残水あり
  • ハイドロボール小粒:半分程度残水あり

という状態です。

中粒は空気を多く含める反面、水保持力が低いことが原因かもしれません。

残念ながらここでハイドロボール中粒は比較栽培から脱落となりました。


🟢 栽培69日目

残った2種類を収穫しました。左側はウールで、右側はハイドロボール小粒です。

収穫重量は以下の通りです。

収穫結果

  • ハイドロボール中粒:測定不能
  • ウール:75g
  • ハイドロボール小粒:94g

見た目では大きな差がないように感じていました。

しかし実際に重さを測定すると、ハイドロボール小粒が最も多く収穫できました。


なぜハイドロボール小粒が良かったのか?

植物の根は土や培地の中にある空気を利用して呼吸しています。

根が呼吸できることで、

  • 水分吸収
  • 養分吸収
  • 根の伸長

に必要なエネルギーを作り出します。

ウールは常に湿った状態になるため、水分保持力は非常に優秀です。

しかし、その反面、根の周囲がやや過湿になりやすく、空気量が少なくなる可能性があります。

一方ハイドロボールは、

  • 適度な保水性
  • 十分な通気性

を両立できていたのかもしれません。

結果として根が活発に活動し、収穫量の差につながった可能性があります。


比較栽培の結果まとめ

今回の比較栽培をまとめると、

ハイドロボール中粒

【メリット】

  • 通気性が良い

【デメリット】

  • 種が流れやすい
  • 水切れしやすい

ウール

【メリット】

  • 発芽しやすい
  • 水切れしにくい

【デメリット】

  • やや過湿になりやすい

ハイドロボール小粒

【メリット】

  • 発芽が安定
  • 保水性と通気性のバランスが良い
  • 今回の収穫量トップ

【デメリット】

  • 特になし

という結果になりました。


まとめ

今回、小松菜を3種類の培地で比較栽培してみました。

結果としてはどの培地でも十分栽培可能でしたが、最もバランスが良かったのはハイドロボール小粒でした。

特にダイソーの豆苗容器との相性は良く、初心者でも扱いやすい組み合わせだと思います。

一方で、ハイドロボール中粒は最後に水切れで脱落してしまいました。

もし最後まで栽培できていたら、また違った結果になっていた可能性もあります。

比較栽培をしてみると、同じ環境でも培地によって意外な違いが出ることが分かります。

次回は水管理に注意を払って、3種類すべてを最後まで収穫できるように再チャレンジしてみたいと思います。

家庭で手軽に始められる水耕栽培。これから挑戦する方の参考になれば幸いです。

※うちベジでは、おうちで水耕栽培、お庭でぶどう栽培を楽しんでいます。家庭菜園やぶどう栽培の記事もぜひご覧ください。
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