2026.04.01〜2026.05.08

前回の記事では、小松菜を3種類のLEDライトで育てる検証環境を整えました。
今回は、その後約40日間にわたって育てた成長の様子と、実際に感じた違いをまとめていきます。
結論からいうと、
コストパフォーマンスの面ではBRIM FLORA 26Wのほうが経済的に栽培できることがわかりました。
また、最終的には草丈がライトに接触するサイズまで成長したため、今回の検証は約40日で終了としています。
※小松菜を3種類のLEDライトで育てる検証環境の説明はこちらから
小松菜のLED栽培を比較|白色・暖色・パネル型で成長の違いを検証
※植物がLEDライトに接触し続けると葉焼けを起こします。関連記事はこちらから
三つ葉の水耕栽培|根腐れした原因と対策【実体験】
LEDライト設置方法

今回使用したLEDライトは以下の3種類です。
比較するために窓際での太陽光栽培も検証に取り入れました。
| 使用ライト | 光の色 | 形状 | |
| 3段目(上段) | BRIM FLORA 26W 3000K | 暖色系 | 3ヘッド・クリップ式 |
| 2段目(中段) | BRIM FLORA 26W 4000〜4500K | 白色系 | 3ヘッド・クリップ式 |
| 1段目(下段) | BRIM PANEL A 45W 5200K | 白色系 | パネル型 |
生育の様子
🟢 栽培1日目
容器は左側・中央・右側で種類を分けて配置し、それぞれの鉢底ネットに3粒種をまきました。
🟢 栽培2日目
播種から2日で発芽。この時点で発芽はほぼ揃い、発芽率についてはどのライトでも大きな差は見られませんでした。
今回使用した「早生こまつな あおい」は表記通り発芽が安定しており、検証としては扱いやすい品種だと感じました。




この頃から、見た目の差がややでてきました。
BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系)→ やや上に伸びる
BRIM PANEL A 45W 白色系→ 低くどっしり
窓際(太陽光)→光の方向に向かって伸び、徒長気味
👉 この段階で「光量の違い」が影響している印象を受けました。
※播種は3粒で行いましたが、発芽しなかった鉢には追加で種をまいています。
🟢 栽培19日目



本葉が展開し始めると、差はさらに明確になります。
BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系)
→ ヒョロっとした印象、やや徒長気味
BRIM PANEL(パネル型)
→ 小松菜らしい広がる葉、しっかりした株
窓際(太陽光)
→ 成長が遅く、葉も小さめ





BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系)
→ 徒長傾向は継続、葉色はやや薄い
BRIM PANEL(パネル型)
→ 濃い緑でしっかりした株
窓際(太陽光)
→ 明らかに成長が遅い
👉 この頃には「葉色の違い」がはっきり出ました。
🟢 栽培31日目



BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系) → ほぼ差なし
BRIM PANEL(パネル型) → 高さは出ないが密度が高い
また、パネル型では
👉 中央よりも“やや外側”の株のほうがよく育つ
という変化が見られました。
窓際(太陽光)→1週間前の26Wと同じような成長具合
🟢 栽培36日目



BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系)
→ ライトに接触し始める
BRIM PANEL(パネル型)
→ 距離による成長差が顕著
特にパネル型では、
- 光源に近すぎる → 成長が抑えられる
- 遠すぎる → 成長が遅い
という傾向が明確に確認できました。
窓際(太陽光)→成長具合がゆっくりです

さらに、
BRIM PANEL(パネル型)では 下葉が黄化しており、光ストレスの可能性が考えられます。
🟢 栽培38日目LEDライトに葉が接触し、葉焼けが確認されたため、このタイミングで収穫することにしました。





BRIM FLORA 26W(暖色系)
→ 植物の背丈が高くなってくると、奥側にクリップを設置した場合、手前側へうまく照射することが難しくなってきました。
BRIM FLORA 26W(白色系)
→ 棚の高さに制限があり、これ以上ライト位置を上げられない状態となりました。
BRIM PANEL(パネル型)
→ 光との距離による成長差が特に顕著でした。
特にパネル型では、
- 光源に近すぎる → 成長が抑えられる
- 遠すぎる → 成長が遅い
という傾向が明確に確認できました。
窓際(太陽光)
→窓際の株は成長が早く大きく育った一方で、奥側の株はやや小さめとなり、光の当たり方による差が見られました。
収穫結果

写真の区画単位でグラム数を計測しました。
BRIM FLORA 26W 暖色系
A1:111g
A2:115g
A3:92g
合計:318g
BRIM FLORA 26W 白色系
B1:93g
B2:131g
B3:85g
合計:309g
BRIM PANEL A 45W 白色系
C1:112g
C2:120g
C3:123g
合計:355g
太陽光(窓際)
D1:52g
LEDライトごとのまとめ
上段:BRIM FLORA 26W 暖色系

幅90cmに対して3ヘッドあるため、全体に均等に光が当たる環境でした。
その結果、場所による成長差はほぼなし。
ただし、全体的な印象としては
- 茎がやや長め
- 葉はやや柔らかい印象
- 徒長気味
■ 中段:BRIM FLORA 26W 白色系

こちらも同様に3ヘッドで均等に照射されているため、生育のバラつきはほぼなし。
全体的な印象も26W白色系と同じです。

棚の高さ制限によりLEDライトを十分に上へ上げることができず、葉焼けが発生しました。
葉焼けは、ライトと葉が接触している場合や、極端に近い距離で照射された場合に起こりやすいようです。
※他の野菜で葉焼けが発生した記事はこちらから
三つ葉の水耕栽培|根腐れした原因と対策【実体験】
■ 下段:BRIM PANEL A 45W 白色系

ここが今回一番差が出たポイントです。
幅90cmに対してパネル1枚のため、
- 中央 → 光が強い
- 端 → 光が弱い
という明確な差が生まれました。

その結果、
- 中央 →光源と適当な距離だと成長が早い
- 外側 → 明らかに成長が遅い
という差が発生しました。
ただし、植物が成長して光源との距離が近づくにつれ、
👉 逆に成長が抑えられる傾向も見られました。
※BRIM PANEL A 45W 白色系の関連記事はこちらから
BRIM「FLORA」と「PANEL A」を比較|設置してわかった違い【植物育成ライト】
■太陽光(窓際)

一日中直射日光が当たらないとはいえ、LEDライトと比較し想定以上に大きな差が生まれたことに驚きました。写真左側が窓際となり、奥になるにつれ成長が遅いのがよくわかります。
- 成長が遅い
- 徒長しやすい
- 光の当たり方に大きく左右される
※環境次第では改善可能ですが、今回の条件では厳しい結果となりました。
LEDライト比較のまとめ
縦ラインの検証比較になります。鉢底ネットは左側・中央・右側で種類と数を分けて配置しています。左側から順番に、容器を並べて紹介していきます。

| 配置 | 容器 |
| 左側 | 鉢底ネット8個タイプ × 6個 |
| 中央 | 鉢底ネット8個タイプ × 8個 |
| 右側 | 鉢底ネット6個タイプ × 6個 |

26Wの暖色と白色との違いは正直そこまで大きくはなく、
- 茎の長さ → 大差なし
- 葉の大きさ → BRIM FLORA 26W 暖色系と比較し、白色系はやや小さめ
暖色のほうがやや大きく成長したと感じるものの、白色と劇的な差は出ないというのが率直な感想です。
26Wは幅90cmに対して3ヘッドあるため、全体に均等に光が当たる環境でした。ただし、中央のライトが当たっていた部分は特に成長が早く、光量の差が生育に影響していることがわかります。
一方、45Wは中央のパネルから照射する構造のため、中央に近い列は生育が良好でしたが、縁側の列は光が届きにくく、生育に差が出る結果となりました。

26W同士では、背丈や葉色に大きな違いは感じられませんでした。
一方で、26Wと45Wを比較すると葉色には明確な差が見られ、45Wのほうが葉色が濃くなる結果となりました。
また、26Wでは植物がライトに向かって素直に伸びていく印象があったのに対し、45Wでは光が強すぎるためか、生育がやや抑えられているように感じられました。

26Wは生育初期からやや徒長気味で、光を求めるように縦方向へ伸びながら育っていました。
一方、45Wは根元からしっかりと葉が展開しており、全体的にどっしりとした草姿となりました。

収穫後の様子です。26Wは生育初期から徒長気味に育っていたため、根元からカットすることができました。
一方、45Wは株元にしっかり葉が詰まって育っていたため、双葉より下でカットすることができず、茎部分で収穫する形となりました。

26Wは45Wと比べると、根の量がやや少ない印象でした。
一方、45Wは根の張りが非常に良く、容器内にしっかり根が広がっていたため、片付けの際は少し手間がかかるほどでした。

左側の結果とほぼ同じとなりました。
今回は「鉢底ネット6個タイプ × 6個」を使用しましたが、培地サイズを大きくしたことで収穫量が増える、といった変化は見られませんでした。
かかった電気代について
■ 2026年4月1日〜5月8日
■1日8時間照射
■電力単価:31円/kWh
BRIM FLORA 26W 暖色系
消費エネルギー:7.778kWh
電気料金:241円
BRIM FLORA 26W 白色系
消費エネルギー:7.308kWh
電気料金:227円
BRIM PANEL A 45W 白色系
消費エネルギー:13.146kWh
電気料金:408円
※白色系はTAPOの初期設定ミスがありました(2日間分)
今回の結果をシンプルにまとめると
■BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系)
- 光が均等に当たる
- 成長のバラつきが少ない
- やや徒長気味
- 葉色はやや薄め
👉 安定重視・初心者向け・電気代安め
■ BRIM PANEL A 45W 白色系
- 植物との距離を適正に保てれば高品質
- 葉が濃く厚みがある
- 株が締まる
- ムラがでやすい
👉 クオリティ重視・設置工夫が必要・電気代高め

PANEL A(パネル型)には紫外線(UV)が追加された仕様になっており、葉色の違いが出たのは、この機能による影響が大きそうです。
また、味にも違いが見られました。
BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系)はくせが少なく、サラダでも食べやすい印象です。
一方、PANEL A(パネル型)は甘みを感じられたものの、BRIM FLORA 26Wと比較すると、ややくせや苦味が強く感じられました。
今回の検証でわかったこと
BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系)の違いについては、体感できるほどの大きな差は見られませんでした。
それよりも生育に大きく影響していたのは、以下の3点です。
- 光が均等に当たっているか
- 光源との距離が適切か
- 照射範囲が栽培スペースに合っているか
BRIM PANEL A 45Wは赤外線(IR)強化して、紫外線(UV)が追加された仕様で、BRIM FLORA 26Wと比較して明確な成長差がみられました。
また、出力(W数)も高く、パネル式という形状であることから、「適切な距離」があって初めて性能を発揮するライトであることがわかりました。
一方で、BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系)は光量自体は控えめですが、
3ヘッドのクリップ式により、広い範囲に均一に光を当てられることで、安定した成長につながる
という強みがあると感じました。

各ライトの電気代と収穫量を比較してみました。
2026年4月1日~5月8日
BRIM FLORA 26W 暖色
電気代:241円(1日6.3円)
収穫量:318g
BRIM FLORA 26W 白色
電気代:227円(1日6.0円)
収穫量:309g
BRIM PANEL A 45W 白色
電気代:408円(1日11.0円)
収穫量:355g
BRIM PANEL A 45W(白色)は、今回の比較の中で最も収穫量が多い結果となりました。しかし、その分消費電力も高く、電気代は最も大きくなります。
総合的に見ると、コストパフォーマンスの面ではBRIM FLORA 26Wのほうが経済的に栽培できることがわかりました。
※BRIM FLORA 26W 暖色系ライトを使った他の暖気代検証記事はこちらから
水耕栽培用LEDの電気代はいくら?実際に使って検証した結果
まとめ
今回の検証では、3種類のLEDライトを使って約40日間小松菜を育てました。
検証前は「光の色」の違いが生育に大きく影響すると考えていましたが、実際に育ててみると、それ以上に重要だったのは
- 光が均等に当たるか
- 光源との距離が適切か
- 栽培スペースに対して照射範囲が合っているか
という“光の当たり方”でした。
BRIM FLORA 26W(暖色系・白色系)は、3ヘッドによって広範囲を均一に照らせるため、生育のバラつきが少なく、扱いやすい印象でした。やや徒長気味にはなるものの、安定して育てやすく、電気代も抑えられています。
一方、BRIM PANEL A 45W(パネル型)は、葉色が濃く、株が締まり、根張りも非常に良好でした。さらに収穫量も最も多い結果となりました。ただし、光が強力なぶん、植物との距離が近すぎると成長抑制や葉焼けが発生しやすく、照射ムラも出やすいライトでした。
また、PANEL AはUV(紫外線)やIR(赤外線)が追加された仕様となっており、
- 葉色が濃くなる
- 甘みが出る
- やや苦味やクセが強くなる
といった品質面での違いも感じられました。
収穫量だけを見るとPANEL A 45Wが優秀ですが、電気代まで含めて考えると、BRIM FLORA 26Wのコストパフォーマンスの高さが際立つ結果となりました。
今回の検証を通して感じたのは、
👉 「強いライト=育てやすい」ではない
ということです。
LED栽培では、光量そのものよりも、
「どの距離で」
「どの範囲に」
「どれだけ均一に」
光を当てられるかが、非常に重要だと感じました。
これから家庭菜園用LEDライトを選ぶ方は、
- 安定性重視なら「BRIM FLORA 26W」
- 品質重視なら「BRIM PANEL A 45W」
という選び方が合っているかもしれません。
最後に
今回の結果は、あくまで「うちベジ」の栽培環境での一例です。
LEDライトは、設置距離や棚の高さが少し変わるだけでも、生育結果が大きく変化します。
そのため、「どのライトが最強か」よりも、
👉 栽培環境に合った光の当て方ができるか が重要だと感じました。
この記事が、LEDライト選びや室内栽培の参考になれば嬉しいです。
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