
今回は、スーパーではあまり見かけることのない珍しい葉物野菜「バイアム」を室内で水耕栽培してみました。
実は以前、一度だけ屋外で栽培に挑戦したことがあります。しかし、「そろそろ収穫できそう」と楽しみにしていた矢先、青虫に葉を食べ尽くされて全滅してしまいました。
その悔しさからしばらく栽培を断念していましたが、「今度は虫の心配が少ない室内で育ててみよう」と思い、LEDライトを使った水耕栽培に再挑戦することにしました。
バイアムは東南アジアで親しまれている葉物野菜で、日本ではまだあまり知られていません。しかし、生育が旺盛で育てやすく、水耕栽培でも比較的管理しやすい野菜です。
今回は、できるだけ費用を抑えられるよう100円ショップの商品を中心に使用し、種まきから収穫、実食までの様子をご紹介します。
バイアムとは
バイアムは、ヒユ科の葉物野菜「ヒユナ(ひゆ菜)」としても知られています。
生育が旺盛で栽培しやすく、鉄分を豊富に含んでいるのが特徴です。やわらかい若葉や若芽を食用とし、クセや苦味が少なく、ほんのり甘みがあります。
おひたしや和え物、炒め物、スープなど幅広い料理に利用でき、暑さにも比較的強いため、家庭菜園やベランダ栽培にもおすすめの野菜です。
使用した栽培用品

今回は、できるだけ手軽に始められるようダイソーの商品を中心に使用しました。
- バイアムの種(ネットで購入)
- 鉢植えネット
- A4サイズ発泡スチロール(穴は自作)
- プラスチック蓋(穴は自作・途中から使用)
- ハイドロボール(小粒)
- ろ過ウール
※うちベジで使っている水耕栽培資材の紹介はこちらから
水耕栽培|容器づくりから本格運用まで詳しく解説【一度作ればずっと使える】
栽培環境

栽培場所は太陽光が入らない室内です。
ラックの最下段に設置し、植物育成用LEDライト(BRIM PANEL A 45W 5200K 白色系 パネル型)を使用して育てました。天候や季節の影響を受けにくいため、一年を通して比較的安定した環境で栽培できます。
※LEDライトを使った葉物野菜の栽培記録はこちらから。
暖色系の植物育成LEDライトを使ったら成長差?室内栽培で気づいた光の問題
栽培方法
鉢植えネットへ水槽用ウールを詰め、その上へ数粒ずつ種をまきました。
種をセットした鉢植えネットを、自作したA4サイズの発泡スチロール製の蓋へ取り付け、水耕栽培を開始します。
発芽後、根が十分に伸びたタイミングで、より安定性の高いプラスチック製の蓋へ交換しました。
養液にはハイポネックスを1000倍に希釈した液肥を使用しています。水位は根が常に吸水できる高さを維持し、液量が減ったら適宜補充しながら管理しました。
生育の様子
🟢 栽培1日目
それぞれの鉢植えネットへ数粒ずつ種をまきました。
🟢 栽培17日目
発芽適温は20〜30℃ですが、3月初旬は室内でも気温が低い日が多く、発芽まで予想以上に時間がかかりました。「このまま発芽しないのでは?」と少し心配していましたが、小さな芽が顔を出し始めました。
無事に発芽を確認でき、一安心です。
🟢 栽培27日目

ようやく双葉がでてきました。
🟢 栽培79日目

想像していた以上に生育はゆっくりで、4月は大きな変化がなく写真を撮り忘れてしまいました。
ようやく本葉が少しずつ伸び始めました。

間引きを行い、株元へハイドロボール(小粒)を敷きました。
🟢 栽培92日目

LEDライトに近い株ほど成長が早く、淡い黄緑色のきれいな葉になりました。
🟢 栽培104日目
葉も十分大きく育ったため、そろそろ収穫を行います。
収穫
🟢 栽培105日目
株ごとで成長の違いが見受けられます。

根元からハサミで切り取り、今回の収穫量は46gでした。
葉の質感は少し独特で、生の状態では薄いプラスチックのようなカサカサした手触りです。そのため、生食よりも加熱調理の方がおいしそうだと感じ、おひたしにして食べてみました。
実際に食べてみると、葉も葉軸も非常にやわらかく、苦味やクセはほとんどありません。ほんのり甘みがあり、小松菜よりもクセが少なく、とても食べやすい葉物野菜でした。
加熱すると生のときに感じた独特な質感もなくなり、やさしい味わいになります。
家族にも好評で、「また育ててほしい」と言われるほどでした。
収穫したばかりの新鮮な野菜をすぐに食卓へ並べられることは、水耕栽培ならではの大きな魅力だと改めて感じました。
収穫後の管理
🟢 栽培105日目
収穫後も根と茎を残しておけば、再び芽が伸びてくるためリボベジ(再生栽培)も楽しめます。
🟢 栽培127日目
本来であれば夏の間も継続して育てる予定でしたが、ここで栽培を終了しました。
栽培終了を決めた最大の理由はハダニの発生です。
ハダニは体長約0.3〜0.5mmと非常に小さく、網戸をしていても風に乗って侵入することがあります。また、屋外での作業中に衣服へ付着し、そのまま室内へ持ち込んでしまうこともあります。
今回、室内栽培でありながらも被害が拡大したため今回は栽培を終了し、すべて撤去しました。
今回の経験から、今後は微小害虫を室内へ持ち込まないよう注意するとともに、葉の裏までこまめに観察し、早期発見・早期対策を心掛けたいと思います。
※ハダニ被害はラディッシュでも発生してしまいました。
LaQで水耕栽培容器を自作!子どもと一緒にラディッシュを育ててみる
実際に育ててみた感想
今回育ててみて最も感じたのは、発芽温度の重要性です。
バイアムの発芽適温は20〜30℃程度とされており、3月初旬は室内でも適温に届かない日が多かったため、発芽まで予想以上に時間がかかりました。その影響もあり、収穫まで約3か月を要しました。
室内水耕栽培ではありましたが、この結果から、播種は5月頃の十分に気温が上がってから行った方が、発芽やその後の生育もスムーズに進むと感じました。
一方、発芽後の管理は非常に簡単でした。養液を切らさないよう注意するだけで順調に育ち、水耕栽培初心者でも育てやすい野菜だと感じました。
今回は植物育成用LEDライトのみで栽培しましたが、光がよく当たる側の株ほど生育が早く、葉色もきれいに育ちました。光の当たり方によって生育に差が見られたことから、LEDライトの設置位置や照射範囲も生育に影響することが分かりました。
一方で、葉物野菜はハダニが発生すると短期間で一気に増殖することがあります。室内で一度ハダニが発生すると、手作業だけで完全に除去することは非常に難しく、食用として育てているため薬剤も使用しにくいことから、今回は栽培を終了して撤去することにしました。
今後は、屋外での作業後に衣類や道具を確認するなど、ハダニを室内へ持ち込まないことを意識しながら、次の水耕栽培に挑戦したいと思います。
まとめ

今回育てたバイアムは、発芽こそ気温の影響で時間がかかりましたが、一度育ち始めると管理は非常に簡単で、水耕栽培初心者でも育てやすい野菜だと感じました。
葉はやわらかくクセが少ないため食べやすく、収穫したてをすぐ食卓へ並べられることも、水耕栽培ならではの魅力です。
また、今回の栽培では無理に1本立ちしなくても十分育ち、株同士が支え合うことでボリュームよく生育する様子も確認できました。
バイアムはまだ知名度こそ高くありませんが、育てやすさとおいしさを兼ね備えた魅力的な葉物野菜です。
「珍しい野菜を育ててみたい」「100均用品で手軽に水耕栽培を始めたい」という方は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※LEDライトを使って小松菜栽培などにも挑戦しています。
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