リーフレタスをハイドロボールで水耕栽培|直まきに挑戦した結果と失敗の原因

室内で手軽に育てられる葉物野菜の中でも、リーフレタスは水耕栽培との相性が良く、家庭菜園でも人気の高い野菜です。

うちべじでもこれまでリーフレタスを育ててきましたが、今回は少し違う方法に挑戦してみることにしました。

※前回栽培したリーフレタスの記録はこちらから
ベビーリーフ水耕栽培|ダイソーの種で挑戦!

それが、ハイドロボールを培地にしたリーフレタスの水耕栽培です。普段うちべじでは、種まきにはウールを使い、発芽後に苗を育てていくスタイルを基本としています。

その後、水だけで育てていた状態から培養液へ切り替えるタイミングで、藻の発生を抑えたり、苗を安定させたりする目的でハイドロボールを使うことが多いです。

つまり、これまでのハイドロボールは「種をまくための培地」ではなく、育ってきた苗を支えるための固定材として使っていました。

しかし、他の方の栽培例を見ていると、ハイドロボールに直接種をまいて、きれいに発芽・生育させている例も見かけます。

それを見て、「うちでもこの方法を試してみたい」と思い、今回実際にチャレンジしてみることにしました。

結論から言うと、根が張ったあとの生育は問題なかったものの、種まきからの管理は思った以上に難しく、結果として失敗寄りの栽培になりました。

今回はその経過と、失敗の原因、そして次回に向けた改善案までまとめていきます。

今回使った容器と培地

セリアの容器にダイソーの豆苗ザルがジャストフィット

最初に使用したのは、ダイソーの豆苗育成容器です。この容器は上部がザル状になっており、水耕栽培にも流用しやすい便利なアイテムです。

培地にはハイドロボールの中粒を使用しました。本当は小粒のほうが種との相性が良さそうにも感じましたが、ダイソーの豆苗育成容器はザルの目が比較的大きく、小粒だとハイドロボールがすり抜けて落ちてしまう可能性がありました。
そのため今回は、ザルから落ちにくい中粒を選択しました。

さらに、見た目やサイズ感の良さもあって、水を受ける容器はセリアの容器に変更しました。しかもこの組み合わせが、最初に見たときはかなり理想的に思えたのです。というのも、ダイソーの豆苗育成容器のザル部分が、セリアの容器にほぼジャストフィットしたからです。

しかもこの構造にすると、水面と植物のあいだに自然と空気層ができるため、根の呼吸にも良さそうに見えました。

見た目もすっきりしていて、使い勝手も悪くなさそう。その時点では「これはかなりいい組み合わせでは?」と感じていました。

ですが、実際にやってみると、ここに思わぬ落とし穴がありました。

栽培に使った種

今回使ったのは、ダイソーで購入したベビーリーフと、ホームセンターで購入したカラフルミックスです。ダイソーのベビーリーフは、葉がやわらかくてサラダに使いやすそうなのが魅力。
しかも、ベビーリーフ系は短期間で収穫しやすいので、水耕栽培でも育てやすそうだと感じました。もう一方のカラフルミックスも、袋には「早どり20日~」と書かれており、
こちらも比較的スピーディーに収穫まで進められそうです。

どちらも短期間で結果が見えやすそうだったので、
今回のハイドロボール直まきチャレンジにはちょうど良いと思って選びました。

種まき直後に起きたトラブル

流れ出た種が水面に浮かんでいます。

ハイドロボールをセットしたあと、そこにリーフレタスの種をまき、ハイドロボールがしっかり湿るように、ヒタヒタまで水を張って管理しました。

ここまでは特に問題なさそうに見えましたが、種まき後の管理の中で、大きなトラブルが発生しました。それは、容器を移動したときに水面が揺れ、その振動で種がハイドロボールのすき間からかなり抜け落ちてしまったことです。

リーフレタスの種は非常に小さいため、ハイドロボールのように粒同士のすき間が多い培地だと、種が安定して留まりにくいという弱点があります。

表面に乗っているように見えても、ちょっとした振動や水の揺れで、簡単に奥へ落ち込んでしまいます。

さらに、今回は種まきの段階から、水面と植物のあいだに空気層を確保する構造を意識していたため、発芽後の根の呼吸には良さそうでも、種が落ちやすく不安定な状態を作ってしまったとも考えています。

つまり、発芽後を見据えた構造を優先した結果、発芽前に必要な「種の安定」と「適度な密着」が犠牲になってしまったわけです。

これはやってみて初めてよく分かったポイントでした。

落ちた種は回収して、ウール培地で栽培

ハイドロボールのすき間に落ちた種の中には、そのままでは管理が難しいものも多くありました。

中には発芽し始めて、少しだけハイドロボールに定着してきた種もありましたが、そのままでは今後の生育に不安が残ります。そこで、落ちた種や救出できそうなものは回収し、ウール培地へ移して育て直すことにしました。

すると、やはりウールは種まきとの相性が良く、種がしっかり固定され、水分も安定して保持されるため、発芽後の管理がかなりしやすいと感じました。

種まきの段階では、見た目よりもまず「種が動かないこと」「適度に湿った状態を保てること」が大切です。その点で、リーフレタスのような小粒種子には、やはりウールのほうが扱いやすいと感じます。

※うちベジで使用している容器についての紹介はこちらから
水耕栽培|容器づくりから本格運用まで詳しく解説【一度作ればずっと使える】

生育の様子

🟢 栽培1日目

種をまいて、いよいよ栽培スタートです。

ここから掲載する写真は、左側がカラフルミックス、右側がベビーリーフになるように撮影しています。
成長の違いがわかりやすいように、できるだけ同じ向きで記録していきます。

🟢 栽培14日目

種まき時はセリアの容器を使っていましたが、
種が流出してしまったことを受けて、途中からダイソーの豆苗育成容器へ変更しました。

ただ、この時点で容器を大きく動かしてしまうと、
再び種や発芽直後の幼苗が流れ出てしまう可能性があります。

そのため、根がしっかり張るまでは、
なるべく容器を動かさないようにして慎重に管理することにしました。


ハイドロボールのすき間から芽を出し、双葉が展開してきました。無事に発芽してくれた株もあり、ひとまずひと安心です。
ただ、全体を見てみると、ベビーリーフの発芽数はやや少ない印象でした。

おそらく、種まき後の管理中に水面の揺れで種が流れ出てしまった影響が大きいのではないかと思います。

特にリーフレタスのような小さな種は、ハイドロボールのようにすき間の多い培地では安定しにくく、見た目以上に種が定着しづらいことを感じました。

🟢 栽培21日目

明らかにベビーリーフのボリュームが少なめです。発芽数の違いがそのまま生育量の差につながっているようで、やはり初期段階で流れ出てしまった種の影響は大きかったように思います。

🟢 栽培24日目

少しずつ大きくなってきたことがわかります。

発芽直後はかなり心配でしたが、
ここまでくると苗もだいぶ定着してきたように見えます。

根もしっかり張っていることを確認できたので、
このタイミングでセリアの容器に変更しました。

🟢 栽培29日目

野菜の品種がわかる葉がちらほら見えるようになってきました。

🟢 栽培37日目

最初の失敗が嘘のように、ここまでしっかりボリュームが出てきました。

発芽数の少なさや種の流出で不安の多いスタートでしたが、
定着した株はその後順調に育ち、かなりそれらしい見た目になってきました。

🟢 栽培48日目

生い茂ってきたので、そろそろ収穫したいと思います。

根っこはハイドロボールと容器を突き抜けるように下へ伸び、空気層を通って水分を補給していました。

発芽初期は苦戦したものの、
根が張ってからはかなり力強く育ってくれたようです。

こうして見ると、
今回意識していた「空気層を確保しながら育てる構造」自体は悪くなかったことがわかります。

根の部分を確認すると、
一部にカビが生えているように見える箇所はありましたが、全体としてはきれいな状態を保てていたようです。

収穫について

いざ収穫しようとして株を引き抜いてみると、
根がハイドロボールにしっかり絡んでいました。

無理に抜くと根や容器まわりを傷めそうだったため、今回は茎の部分をハサミでカットして収穫することにしました。

カラフルミックスは31gの収穫でした。

ベビーリーフは19gの収穫となりました。

途中からしっかり育ってはくれたものの、
やはりカラフルミックスと比べると収量にはかなり差が出ています。

発芽初期の流出や株数の少なさが、
そのまま最終的な収穫量に影響したようです。

途中で落ちた種や、救出できそうだったものは回収して、ウール培地でそのまま育てて収穫しました。

その分も合わせてみると、リーフレタスの合計収穫量は93gとなりました。

ハイドロボールで育てた分だけを見ると50gでしたが、こうして合計すると、最初にかなり多くの種が流れ出ていたことがよくわかります。

体感としては、ほぼ半分くらいの種がハイドロボールのすき間から抜け落ちてしまった印象です。

栽培を通してわかったこと

今回の栽培では、発芽初期こそ苦戦しましたが、根がしっかり張ってからは大きな問題なく育てることができました。この点は今回の栽培で収穫できた大きな発見です。

つまり、ハイドロボール自体が使えないわけではなく、「使うタイミング」が重要だということです。発芽前や発芽直後のように、種や小さな苗がまだ不安定な時期には扱いにくい一方で、ある程度育って根がしっかり張ったあとなら、十分に使える培地だと感じました。

ハイドロボールは通気性もあり、藻対策にもなりやすく、見た目もきれいです。また、苗の固定材としても優秀なので、育苗後のステップで使うにはかなり相性が良い素材だと思います。

今回の失敗は、ハイドロボールが悪いというより、種まきの段階から使ったことと、構造の組み方が早すぎたことが原因だったと考えています。

ハイドロボールとウールでは成長差も感じた

今回の栽培では、結果的にハイドロボールで育てた株と、ウールで育て直した株の両方を観察することになりました。その中で感じたのは、成長スピードはウールのほうがやや早い印象があったことです。もちろん今回は、種まき時の条件や発芽後の管理も完全にそろっていたわけではないため、単純に「培地の違いだけ」で比較できるわけではありません。

それでも、育苗初期の安定性や立ち上がりの速さという点では、ウールのほうが有利そうな感触がありました。ウールは種の周囲に水分が安定して残りやすく、根も比較的スムーズに伸びていく印象があります。

一方で、ハイドロボールは粒の間に空気が入りやすく通気性は良いものの、種まき直後の小さな根や胚軸を支えるには少し粗いのかもしれません。このあたりは感覚だけで決めつけず、次回はもう少し条件をそろえて、ハイドロボール(中粒・小粒)とウールの成長差も比較検証してみたいところです。

次回はこう改善したい

今回の反省を踏まえると、次回は最初からセリア容器でハイドロボール直まきにするのではなく、段階的に移行する方法が良さそうです。

具体的には、最初はダイソーの豆苗育成容器で発芽・育苗する。
苗がしっかり立ち上がり根が張ってからセリアの容器へ移し、空気層を確保した構造にする。

という流れです。

この方法なら、発芽初期の不安定さを避けつつ、後半はハイドロボールのメリットも活かしやすくなりそうです。

最初から理想の完成形を目指すよりも、植物の成長段階に合わせて容器や培地の役割を分けるほうが、結果的には安定した栽培につながるのかもしれません。

まとめ

今回、リーフレタスをハイドロボールに直接種まきして水耕栽培してみましたが、結果として、発芽初期の管理にはやや不向きだと感じました。
特にリーフレタスのような小粒の種では、
・ハイドロボールのすき間に種が落ちやすい。
・水面の揺れで種が動きやすい。
・発芽初期に安定しづらい。

といった課題がありました。

一方で、根が張ったあとの生育には十分使える可能性も感じられたため、ハイドロボールそのものが悪いのではなく、使い始めるタイミングが重要だとわかりました。

今回の経験を通して感じたのは、

ハイドロボールは「育てるための培地」としては使えるものの、種まき用の培地としては小粒種子にはやや扱いにくいということです。

次回は、ハイドロボール(中粒・小粒)とウールを培地した環境で検証したいと思います。失敗はしましたが、そのぶん学びの多い栽培になりました。同じようにハイドロボールへの直まきを考えている方の参考になればうれしいです。

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