
ホームセンターで購入した、土付きのセロリ苗を水耕栽培で育ててみました。
結論から言うと、土栽培用として販売されているセロリ苗でも、根についた土を落として水耕栽培へ移行することはできました。
ただし、実際に育ててみると、いくつか注意したいポイントもありました。
特に気になったのが、
- 根についた土を落とす作業
- 成長後の置き場所
- 大きくなってからの水位管理
- セロリ特有の強い香り
です。
セロリは思っていた以上に大きく成長し、吸水量もかなり増えました。
さらに室内で育ててみると、セロリの香りが想像以上に強く、「こんなに香るのか」と驚くことに。
それでも最後は無事に収穫までたどり着き、ホームセンターの土付き苗からでもセロリの水耕栽培を楽しめることが分かりました。
この記事では、土付きのセロリ苗を水耕栽培へ植え替えた方法から、約2か月後の成長、置き場所で感じたこと、水位管理の失敗、そして最終的な収穫までを栽培記録として紹介します。
今回水耕栽培するセロリ苗
今回購入したのは、ホームセンターで販売されていたセロリの苗です。
ポットに土が入った一般的な苗で、そのままでは水耕栽培に使えないため、まずは根についた土を落とすところから始めました。
土栽培用の苗でも、根の状態を整えれば水耕栽培へ移行できるのか試してみます。
セロリ苗を水耕栽培に植え替える手順
葉に害虫がいないか確認し、根についた土をきれいに洗う
まずは、ポットからセロリの苗を取り出し、葉の裏や株元に害虫がついていないか確認しました。室内に持ち込んで育てる場合は、アブラムシや小さな虫をそのまま入れてしまわないよう、最初に軽くチェックしておくと安心です。
そのうえで、根のまわりにしっかり付いている土を、水でやさしく洗い流しました。
根のまわりにはしっかり土が付いているため、水でやさしく洗い流しました。
このとき、無理に引っ張ったり、強くこすったりすると細い根が傷みやすいので注意が必要です。
少しずつほぐしながら洗うことで、根をできるだけ残したまま土を落とせます。
水耕栽培では、土が残っていると水が汚れやすくなるため、根の間の土までなるべくきれいにしておくのがポイントです。
ただ、この作業は想像以上に大変でした。
今回は真冬の屋外で、バケツの中で土を洗い落とすことになったのですが、これがなかなかこたえました。
冷たい水の中で細かい根の土を落としていくのは、地味ですがかなりの根気がいります。
苗から水耕栽培へ移行する場合は、こうした最初の下準備がいちばんの試練かもしれません。
※苗やリボベジなど、外から植物を室内に持ち込む場合は、害虫を一緒に持ち込まないように注意が必要です。実際に、スーパーで購入した小松菜に虫がついていたこともありました。
気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
正月菜でリボべジに挑戦|スーパーで買った青菜を室内水耕栽培で再生してみる
根元をスポンジで固定する

土を洗い終えたら、苗を容器に固定します。
今回は根元をスポンジで挟み、株が倒れないように固定しました。
スポンジは、苗を支えるために使用しています。
緩すぎると株がぐらつきますが、逆にきつく締めすぎると茎を傷める可能性があります。
そのため、苗が倒れない程度に固定しました。

今回使った容器は、子どもの誕生日でもらったデカプリンの容器です。
大きくてしっかりした容器だったので、水耕栽培に使ってみることにしました。
こうした色付きの容器は光の侵入を抑えやすく、藻の発生や水の傷みを防ぐのに役立ちます。
水耕栽培では、容器内に光が入りすぎると藻が発生しやすくなるため、こうした点は意外と大きなメリットです。
また、フタと容器が分かれている構造なので、フタを開ければ水位や根の伸び具合を観察しやすいのも便利でした。
苗を容器にセットすると、かなりそれっぽい見た目になりました。
土付きの苗でも、根を洗って固定すれば、家庭にあるものだけで水耕栽培を始められそうです。
今回はまず、無事に根付いてくれるかどうかが最初のポイントになります。
植え替え直後は環境の変化でしおれることもあるため、しばらくは様子を見ながら管理していきます。
※水耕栽培では、水の傷みや根のトラブルにつながることがあります。
実際に、遮光対策を施していない白色容器を使って、水が汚れて根腐れしかけたこともありました。気になる方は、こちらの栽培記録も参考にしてみてください。
三つ葉を水耕栽培で育ててみた|途中で水が汚れ根腐れも経験した栽培記録
培養液には微粉ハイポネックスを使用
今回培養液には、微粉ハイポネックスを1000倍に薄めたものを使用しました。
植え替え直後は環境が大きく変わるため、まずは根が新しい環境に慣れてくれるかを確認しながら管理します。
特に、
- 水が濁ってこないか
- 葉がしおれないか
- 葉が黄ばんでこないか
- 新しい根が伸びてくるか
をチェックしました。
また、植え替え直後から急に強い日差しへ当てるのではなく、明るい場所で少しずつ環境に慣らしました。
2か月後には高さ30cm超えに成長

栽培を始めて約2か月。
セロリは順調に成長し、草丈が30cmを超えるほどになりました。
ここまで成長すると、最初に置いていたスチールラックでは問題が発生しました。
葉がラックの天井に当たるようになってしまったのです。
セロリは上へ伸びるだけでなく、葉も横方向へ大きく広がっていきます。
そのため、実際に育ててみると想像以上にスペースを必要とする野菜でした。
セロリは想像以上に場所を取る

これまではスチールラック内で管理していましたが、葉が天井に当たる状態では、葉が傷んだり、窮屈になって生育に影響が出る可能性もあります。
そのため、より高さに余裕のある場所として、2階の寝室で育てることにしました。
室内栽培では、植物そのものの成長だけでなく、
「置き場所に収まるかどうか」も意外と重要なポイントです。
特にセロリのように葉が大きく広がる野菜は、育成ライトや棚の高さに対して余裕を持たせておく必要があると感じました。
もう一つ驚いたのが、成長してからの吸水量です。
株が大きくなるにつれて水をどんどん吸うようになり、満水にしていても3日ほどで半分近くまで水が減ることがありました。
小さな苗の頃はそれほど気にならなかった水位の変化も、株が大きくなると無視できません。
セロリを水耕栽培する場合は、成長後ほどこまめな水位確認が必要だと感じました。
寝室に置いたらセロリの香りがすごかった

そして、今回一番予想外だったのが「香り」です。
2階の寝室へ移動してみると、セロリ特有の香りがかなり強く感じられました。
もともとセロリは香りの強い野菜ですが、部屋の中で育てると、その存在感がさらに増します。
部屋に入った瞬間に、
「セロリがいる」
と分かるくらいです。
セロリが好きな人なら、かなり満足度の高い空間かもしれません。
一方で、セロリが苦手な人にとっては、かなり気になる香りだと思います。
実際、最近少し花粉症が改善してきたパートナーから、
「くさいからどけて」
とお叱りを受け、さらに栽培場所を移動することになりました。
実際に育ててみて、セロリは見た目以上に存在感のある野菜だと感じました。
セロリを室内で育てるなら置き場所に注意
今回の経験から、セロリを室内で水耕栽培するなら、日当たりや育成ライトだけでなく、香りがこもりにくい場所を選ぶことも大切だと感じました。
特に寝室や閉め切りやすい部屋では、香りが残りやすくなります。
セロリが好きなら問題ないかもしれませんが、家族と共有する空間で育てる場合は注意したほうがよさそうです。
セロリは「育てやすいかどうか」だけでなく、香りとの付き合い方も考えておきたい野菜でした。
水位が下がって葉焼けが発生

さらに栽培中には、失敗もありました。
株が大きくなると水の減りが早くなるため、水位の確認が遅れてしまうことがあります。
実際に今回、水位がかなり下がった状態を放置してしまい、新しい葉に葉焼けが発生しました。
水耕栽培では、水が減れば単純に「水が少なくなる」だけではありません。
水分が減ることで培養液の濃度が変化するため、成長期には特に注意が必要です。
今回の経験から、セロリが大きく成長してからこそ、水位をこまめに確認する必要があると感じました。
順調に成長しているからと油断せず、毎日のように水位を確認するくらいが安心だと思います。
収穫してみた結果

その後も育て続けた結果、無事に収穫までたどり着くことができました。
今回のセロリは、最終的に収穫量124gとなりました。
家庭での水耕栽培としては十分楽しめる量で、実際にここまで育ってくれたことにかなり満足しています。
苗からのスタートだったこともあり、最初からある程度しっかりした株だったのは大きかったと感じます。
一方で、途中で栽培場所を移動したり、水位管理に気を使ったりと、思った以上に手がかかる場面もありました。
それでも、土付き苗からここまで育てて収穫までいけたのは、かなり面白い経験でした。
実際に育てて感じた収穫の印象
今回育てたセロリは、市販品と比べるとサイズや見た目に多少の違いはありました。
それでも、自分で育てたセロリを収穫する満足感はかなり大きかったです。
特にセロリは香りが特徴的な野菜なので、収穫した瞬間にも、
「ちゃんとセロリになったな」
と実感できます。
栽培途中では香りの強さに悩まされる場面もありましたが、最後に収穫できたことで、これまでの苦労も良い思い出になりました。
セロリの水耕栽培で分かったこと
今回、土付き苗からセロリを水耕栽培してみて、特に感じたのは次の4点です。
① 土付き苗でも水耕栽培へ移行できる
根についた土を丁寧に落として固定すれば、水耕栽培へ移行することができました。
② セロリは想像以上に大きくなる
約2か月で草丈30cmを超え、葉も大きく広がりました。
小さな容器や低い棚で始める場合は、成長後のスペースも考えておいたほうがよさそうです。
③ 成長すると水をかなり吸う
株が大きくなると水の減りが早くなります。
水切れや培養液の濃度変化を防ぐためにも、成長後は水位をこまめに確認することが重要です。
④ 室内では香りがかなり強い
今回、一番予想外だったのがこれです。
セロリ好きなら問題ありませんが、家族と暮らしている場合は、寝室など香りがこもりやすい場所は避けたほうがよさそうです。
まとめ|土付きのセロリ苗でも水耕栽培を楽しめました
今回は、ホームセンターで購入した土付きのセロリ苗を使って、水耕栽培に挑戦しました。
今回の流れをまとめると、
- ホームセンターでセロリ苗を購入
- 葉や株元に害虫がいないか確認
- 根についた土を洗い流す
- 根元をスポンジで固定
- 家にあった容器を水耕栽培に再利用
- 微粉ハイポネックスを1000倍に希釈して管理
- 成長に合わせて栽培場所を変更
- 水位を確認しながら栽培
- 最終的に124gを収穫
という流れになりました。
実際に育ててみると、セロリは想像以上に大きくなり、吸水量も多く、さらに室内では香りもかなり強い野菜でした。
途中では、
「置き場所がない」
「水がすぐ減る」
「香りが強い」
「水位管理が遅れて葉焼けしてしまった」
など、いくつか苦労する場面もありました。
それでも、土付きの苗からスタートして、最後には収穫までたどり着くことができました。
特別な水耕栽培キットを使わなくても、家庭にある容器などを工夫すれば、セロリの水耕栽培を楽しむことができます。
これからホームセンターで購入したセロリ苗を水耕栽培してみたい方は、「大きくなること」「水をよく吸うこと」「香りが強いこと」をあらかじめ知っておくと、栽培場所や管理方法を決めやすいと思います。
個人的には、途中で苦労した分、収穫できたときの達成感も大きい栽培でした。
土付き苗からでも水耕栽培に挑戦できるのか気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
※セロリの香りが少し苦手という方は、リーフレタスや水菜、チンゲンサイなどの葉物野菜から始めてみるのもおすすめです。
こうした葉物は、比較的育てやすく、室内でも取り入れやすい野菜です。
気になる方は、こちらの栽培記録も参考にしてみてください。
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