
今回は、子どもが遊ばなくなっていたLaQ(ラキュー)を使い、水耕栽培用の容器を子供たちと一緒に作成して栽培に挑戦しました。
LaQは自由に組み立てられる知育玩具ですが、ブロック同士をしっかり固定できることから、「水耕栽培の育苗ホルダーとして使えるのでは?」と思ったことが栽培のきっかけです。
うちベジでは普段、100円ショップのスクエア収納ボックスを利用して水耕栽培を行っています。今回は、その収納ボックスへ取り付けられるようLaQ容器を改良し、自作の育苗ホルダーとして使用しました。
LaQは自由に組み替えられるため、高さや大きさを簡単に変更できます。植物に合わせて構造を変えられる点は、市販の栽培キットにはない魅力だと感じています。
子どもも一緒にLaQを組み立てながら、「ここはこうしたほうがいいんじゃない?」「ちゃんと水が届くかな?」と興味津々。親子で試行錯誤しながら作る時間は、ものづくりと家庭菜園を同時に楽しめる貴重な時間になりました。
今回栽培した野菜
今回育てた品種はこちらです。
- ベビーキャロット(初挑戦)
- ミニ大根(初挑戦)
- キスミーはつか大根
- サクランボラディッシュ
キスミーはつか大根とサクランボラディッシュは前回も栽培し、比較的きれいな根が育ちました。そのため、今回も問題なく育ってくれるものと期待していました。
一方、ベビーキャロットとミニ大根は今回が初挑戦です。特にニンジンは水耕栽培では難しいと言われることも多く、どこまで育つのか楽しみに観察しました。
栽培方法
今回は前回の栽培からいくつか条件を変更しています。

まず培地は、前回使用したバーミキュライトから育苗培土へ変更しました。
育苗培土(いくびょうばいど)とは、種まきや苗を育てるために作られた専用の土です。水はけと水持ちのバランスが良く、粒が細かいため、発芽した根が伸びやすく、ダイコンなどの根菜類でも生育を妨げにくいのではと考えました。
前回使用したバーミキュライトでも発芽は良好でしたが、今回は初期生育がより安定することを期待して、育苗培土を使用してみることにしました。

照明も変更し、植物育成LED「BRIM PANEL A 45W(5200K)」を使用しました。
葉物野菜では良好な結果が出ていたLEDなので、根菜類でも葉がしっかり育ち、根の肥大にも良い影響があるのではないかと期待していました。
※植物育成LEDを用いて栽培検証を小松菜で実践したときの記事はこちから。
小松菜はLEDでどれが育つ?3種類で40日検証したリアルな結果

さらにLaQ容器も改良しています。

以前は単独で使用していたLaQ容器を、スクエア収納ボックスの蓋へ固定できる構造へ変更しました。LaQパーツが蓋に引っ掛かるよう加工し、容器がずれたり落ちたりしないよう工夫しています。
また、LaQの底面が一段だけ水面に浸かる高さへ調整することで、毛細管現象を利用して培地へ水分を供給する仕組みにしました。水位が下がっても水切れしにくく、管理の手間を減らせることも狙いの一つです。
※うちベジでは基本ダイソーのスクエア容器を加工して水耕栽培に挑戦しています。紹介記事はこちらから。水耕栽培|容器づくりから本格運用まで詳しく解説【一度作ればずっと使える】

LaQ容器に育苗培土を直接入れると、すき間から培土が流れ出てしまう可能性があるため、水切りネットをかぶせてから培土を入れました。
水切りネットを使用することで培土の流出を防ぎつつ、水や養液はしっかり通すことができるため、栽培にも支障はありません。
※前回のLaQでラディッシュの記事はこちらから
ラディッシュは水耕栽培できる?LaQ自作容器で63日育てた結果
生育の様子
🟢 栽培1日目
それぞれに種を2粒程播種して栽培スタートです。
🟢 栽培5日目
手前側のラディッシュやミニ大根はいっせいに発芽して、双葉まで成長しました。一方奥側のミニにんじんは発芽まで時間がかかりそうです。
🟢 栽培18日目
ラディッシュやミニ大根、ミニにんじんともには本葉が展葉してきました。ミニにんじん容器の土だけ、緑っぽく藻が出てきています。
🟢 栽培30日目
おいしそうなニンジンの葉が茂ってきました。葉は鮮やかな緑色で、生育は順調そうです。
写真の奥に見える赤い部分は「キスミーはつかダイコン」です。土の中ではうまく肥大できず、土から顔を出した部分が大きく膨らんできました。
🟢 栽培33日目
「キスミーはつかダイコン」と「ミニ大根」の収穫をします。見た感じ土から出た部分が肥大しており、土の中でどれだけ成長しているか気になるところです。

土の中でもLaQサイズで成長していました。

長さは両方とも10cmオーバーでしっかりと育てることができました。
🟢 栽培46日目
残りの株の栽培を継続します。それぞれ大きくなり、LEDライトに接触するくらい大きくなりました。
🟢 栽培53日目もう少し株を大きく育てたかったのですが、葉にまだら模様が現れ始めました。葉の裏を確認すると、ハダニが発生していることが判明しました。
他にもトマトやサニーレタスなどを栽培していましたが、同様にハダニの被害が広がってきたため、被害の拡大を防ぐことを優先し、いったんすべての栽培を中止して撤去することにしました。
栽培結果
ベビーキャロット

上から見た限りでは、肥大しておらず、栽培期間が短かったと反省したものの、

土から抜いてみると、小さなベビーキャロットを収穫することができました。あと数週間栽培を続けられれば、さらに大きく育った可能性がありそうです。
ミニ大根

根の肥大には個体差がありましたが、中には立派なサイズまで育ったものもありました。大きく育った株では、肥大した根の力でLaQ容器が押し広げられ、外れてしまうほどです。
植物の力強さには驚かされるばかりで、改めて生命力のすごさを実感しました。初めての挑戦でしたが、十分満足のいく結果となりました。
キスミーはつか大根

肥大する時期には個体差があったものの、一応収穫することができました。
一方で、全体的な出来栄えを比較すると、前回、太陽光+バーミキュライト培地で栽培したときの方が、肥大の揃いや収穫量は良かったように感じます。今回使用した育苗培土でも収穫はできましたが、根菜類の栽培においては、バーミキュライトの方が相性が良い可能性があると感じました。
サクランボラディッシュ

前回はきれいに肥大しましたが、今回は思ったほど大きくならず、表面もデコボコした仕上がりになりました。今回の中では最も期待との差を感じた品種でした。
生食するとこちらの品種が最も強い辛味を感じました。マヨネーズの力を借りても完食は厳しいものでした。

こちらは前回栽培したラディッシュ(はつかダイコン)です。収穫時期がほぼ揃っており、色つやや大きさにもばらつきが少なく、全体的に良く揃った仕上がりとなっています。
今回の栽培結果と写真を見比べると、肥大時期や大きさにばらつきが目立ち、出来栄えは前回には及びませんでした。LEDライト+育苗培土への変更を試みたものの、前回の太陽光+バーミキュライト培地の方が良い結果だったと感じています。

全体として、水耕栽培でも根菜類を育てられることは改めて確認できました。しかし、出来栄えは前回のほうが良く、期待していたほどの結果にはなりませんでした。
※前回の栽培記録はこちらから。
ラディッシュは水耕栽培できる?LaQ自作容器で63日育てた結果
今回うまくいかなかった原因
今回の栽培で最も大きな要因だったと考えているのは、水分管理です。
育苗培土は保水性が高く、さらにLaQ容器の改良によって給水量も増えたことで、培地が常に湿った状態になっていました。実際に培土表面には緑色の藻が発生しており、過湿気味だったことが分かります。
また、過湿によって培土が締まり、根が十分に肥大しにくい環境になっていたことも、収穫量や大きさにばらつきが生じた一因ではないかと考えています。
さらに、土から露出した状態で肥大した株では、LEDライトの光が肥大部に直接当たり続けたことで、表面にダメージが生じ、見た目が悪くなったように感じました。
一方で、葉色や葉の生育は良好だったことから、今回の結果はLEDライトよりも培地や水分管理の影響が大きかった可能性があります。
また、今回の栽培ではハダニが発生したことから、室内栽培でも害虫対策は欠かせないことを改めて実感しました。ハダニは体長約0.3~0.5mmと非常に小さく、網戸をしていても風に乗って侵入することがあります。さらに、私自身がぶどうの栽培管理や見回り(ぶどうパトロール)を行った際に、衣服などへ付着したハダニを気付かないまま室内へ持ち込んでしまった可能性も考えられます。
今回の経験から、今後はハダニなどの微小害虫を室内へ持ち込まないよう注意するとともに、葉の裏までこまめに観察し、早期発見・早期対策を心掛けたいと思います。また、次回は給水量を見直し、培地が過湿にならない環境で再挑戦してみたいと考えています。
次回はさらに改良して挑戦
今回の栽培では期待以上の結果にはなりませんでしたが、LaQ容器自体は十分実用になることが分かりました。

使用後は分解して中性洗剤で洗浄し、しっかり乾燥させれば繰り返し利用できます。
次回は培地を再びバーミキュライトへ戻し、LEDライトに加えて太陽光も取り入れた環境で栽培を試してみたいと思います。
思い通りの結果にはなりませんでしたが、試行錯誤を繰り返しながら改善していくことも家庭菜園の楽しさです。
これからも「育てて、試して、改良する」を繰り返し、身近な材料で誰でも楽しめる水耕栽培を発信していきたいと思います。
※うちベジでは、水耕栽培とぶどう栽培をメインに楽しんでいます。随時ブドウ栽培記事も更新していますので、よかったらのぞいてみてくださいね。
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