
今年もぶどうの収穫時期が徐々に近づいてきました。
現在は、それぞれの品種で糖度や着色の進み方に違いが出てきています。
※2026年8月10日の様子はこちらから。
現在のブドウの状況|シャインマスカット・ヌーベルローズ・BKシードレスの糖度を測定
今回は、シャインマスカット、ヌーベルローズ、BKシードレスの現在の様子と、ベト病対策として散布したICボルドー66Dのその後について記録しておきます。
シャインマスカットの糖度

シャインマスカットは、現在の糖度が17.3%まで上がってきました。
以前に比べると、食べたときの甘さもしっかり感じられるようになり、シャインマスカット特有の香りも少しずつ出てきています。
もう少し糖度が上がって、18%程度まで達したら収穫したいと考えています。

昨年は、糖度が上がってくるのと同時に「カスリ症」が発生しました。

今年は同じことにならないよう、対策としてカルシウム剤を土壌に施用しています。
今のところ「カスリ症」は確認されていませんが、糖度が17%前後まで上昇すると、カスリ症が発生しやすくなるといわれています。
ただ、袋掛けをしていると、果粒の状態を確認しにくく、カスリ症が発生しているかどうか判断しづらいという問題があります。

そこで今回は、一部の房について袋を外し、BIKOOの透明袋だけを残して様子を見ることにしました。
これなら果粒の状態を確認しながら、カスリ症が発生するかどうかを観察できます。
昨年と比べて、今年はどのような結果になるのか楽しみです。
※袋掛けの記事はこちらから。ぶどうの袋掛け|有色袋で病害虫とかすり症対策
ヌーベルローズの糖度

ヌーベルローズは、糖度が17.5%まで上がってきました。

甘さはかなり出てきましたが、着色についてはまだまだといったところです。
今年は着色がかなり難しそうな印象があります。

少しでも着色を促すため、今回は房にかけていた傘を外しました。
これで日光が当たりやすくなるので、ここからどこまで色が進んでくれるのか様子を見たいと思います。
糖度は十分に上がってきているので、あとは着色がどこまで進むかがポイントになりそうです。

袋の中の様子を確認していると、晩腐病が発生している房を見つけました。
晩腐病(ばんぷびょう)は、ぶどうで発生する代表的な果実病害のひとつです。特に成熟期の果粒に発生しやすいのが特徴です。
症状は房先から房元に向かって広がっているような状態で、病気に侵された果粒がまとまって傷んでいました。
この房はこのまま残しておくのは難しいと判断し、カットすることに。

房を持ち上げると、病気の影響で果粒が軸から簡単に外れ、ボロボロと果粒が落ちてしまう状態でした。
今回は病気に侵されている部分を切除し、状態の良い果粒だけを食べてみることにしました。

糖度を測ってみると、15.4%。
糖度としてはまずまずですが、やや物足りない数値です。
せっかく袋掛けまでしていても、袋の中で晩腐病が進行してしまうことがあるため、今後は袋の中もしっかり確認していきたいと思います。
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管理番号:N16
収穫日:2026年8月22日
重さ:131g
糖度:15.4%
ジベレリン:2日目溶液
備考:晩腐病
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※袋掛け前には、晩腐病に適用のあるオンリーワンフロアブルを散布しています。それでも今回、症状が出てしまいました。散布時に薬液が房全体にしっかり行き渡っていなかった可能性もあるため、来年は散布方法や散布時期も見直したいと思います。
ぶどうの袋掛け前防除|オンリーワンフロアブルとディアナWDGを混用散布【混用可否も確認】

さらに袋の中の様子を確認していると、縮果症と思われる、シワシワになった果粒が目立つ房を見つけました。
一部の果粒は、レーズンのように黒ずんでいます。

試しに、しぼんでいる果粒の糖度を測ってみると11.4%でした。
実際に食べてみると、かなり酸味が強く、食べられるような状態ではありません。
今回は、果粒の状態が悪いものを取り除き、残った果粒については、もう少し様子を見ることにしました。
BKシードレスの糖度

BKシードレスも着色が進んできました。

黒く着色した果粒については、糖度18%を超えるものも出てきています。
一方で、まだ着色が進んでいない果粒は15%前後。

全体的に着色が進んでいる房もあれば、全く着色の進んでいない房もあります。
今後、着色が進むにつれて糖度もどこまで上がってくるのか確認していきたいと思います。
ICボルドー66Dを40倍で散布して1週間

ベト病対策として散布したICボルドー66Dを40倍で散布してから、約1週間が経過しました。
現在の症状を見る限り、ベト病はかなり落ち着いてきたと感じています。
特に、ベト病の発生に伴って行っていた葉かきは、ほぼ必要なくなりました。
今年はベト病に悩まされる期間が長かったので、ここまで症状が落ち着いてくれたのは大きいです。
※ICボルドー66D散布記事はこちらから(50倍希釈)
ぶどうにICボルドー66Dを散布|べと病とハダニの被害で葉かきのイタチごっこ
※ICボルドー66D散布記事はこちらから(40倍希釈)
ICボルドー66Dを40倍で8L散布|ベト病が広がりつつあるため希釈倍率を変更!

正直なところ、ICボルドー66Dは家庭菜園で使うには少し扱いにくそうな印象があり、これまで敬遠していました。
実際に使ってみると、保存のしにくさなどはあるものの、費用対効果はかなり高いと感じました。
もっと早く使っておけばよかったと思うくらいです。
今年の経験からすると、袋掛け直後くらいのタイミングでICボルドー66Dを散布しておけば、ここまでベト病に悩まされることもなかったのではないかと思っています。
来年は今年の経験を生かして、ベト病が広がる前の防除についても考えていきたいと思います。
いよいよ収穫シーズン

ぶどうの糖度も徐々に上がり、着色も進んできました。
いよいよ今年の収穫シーズンが近づいてきたと感じます。

つまみ食い用として用意している房も、毎日のように子どもたちとパクパク食べているので、もうすぐなくなってしまいそうです。
「もう一房ずつ袋を開けなければいけないかな……」と思っています(笑)。
栽培している側としては収穫までじっくり待ちたいところですが、子どもたちはそんなことはお構いなし。
今年も家族で楽しみながら、最後までぶどうの成長を見守っていきたいと思います。
※うちベジで栽培しているブドウは4品種です。
【ぶどう栽培のはじまり】|子どもの頃の夢から始まったおうちぶどう栽培
追記(2026年8月28日)

今日は袋の中の様子を日々確認できるように、一部の房で白色袋を外し、BIKOO袋に掛け替えました。
すると、その中の1房で、晩腐病に侵されている房を発見。
今回の房も、前回確認した房と同じように、房先から房元に向かって症状が広がっており、房全体の8割ほどが晩腐病に侵されている状態でした。

晩腐病は果粒に小さな褐色の斑点が現れ、進行すると果粒全体が腐敗していきます。さらに病気が進むと、果粒の表面に鮭肉色~オレンジ色の粘り気のある胞子の塊ができることがあります。
今回は写真で確認できる通り、オレンジ色の胞子の塊が大量に確認できます。そのまま切除した後、放置しておくと拡散する恐れがあるのでビニル袋に入れて処分しました。
ここまで症状が進んでしまうと、健全な果粒を残して収穫するのも難しい状態です。
晩腐病に侵されていない果粒をいくつか選び、糖度を測ってみました。
結果は15.4%。
この数値は、前回確認した晩腐病の房で測定した糖度とまったく同じでした。
袋掛け前には晩腐病に適用のある薬剤(オンリーワンフロアブル)を散布していたのですが、薬剤を散布しただけで安心するのではなく、房全体に薬液がしっかり届いていたか、感染源となる傷や発病果粒がなかったかなど、袋掛け前の管理についても見直す必要がありそうです。
来年の防除では、単に薬剤を散布するだけでなく、房全体に薬液をしっかり付着させることや、袋掛け前の房の状態をより丁寧に確認することを意識してみたいと思います。
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管理番号:N11
収穫日:2026年8月28日
重さ:105g
糖度:15.4%
ジベレリン:2日目溶液
備考:晩腐病
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