水耕栽培というと、「専用キットが必要」「難しそう」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ですが実際には、身近なもので手軽に始めることができます。
今回は、卵の殻を使った省スペースで楽しめる水耕栽培をご紹介します。
慣れてしまえばとても簡単で、見た目もかわいく、子どもと一緒に楽しむのにもぴったりの方法です。
■ 用意するもの

・卵(使用後の殻)
・卵パック(卵の容器)
・エッグオープナー(卵の殻に穴を開ける道具)
・バーミキュライト(培土)
・リーフレタスミックスの種など
・100円ショップの容器(高さのあるもの)
・猫よけマット(高さ調整用)
・微粉ハイポネックス(液体肥料)
■ 卵の殻の準備

まずは卵の殻を使える状態にします。エッグオープナーを使うと、殻の上部にきれいな穴を開けることができます。
穴を開けて中身を取り出した後は、殻の内側を流水でしっかり洗い、十分に乾燥させます。

乾燥したら、次に殻の底に穴を開けます。底に小さな穴を開けておくことで水はけがよくなり、根腐れの予防につながります。針やキリなどで軽く穴を開ければOKです。

なお、穴は外側からではなく内側から押し出すように開けると、きれいに仕上がります。
※穴が大きくなりすぎた場合は、卵の殻を砕いたものを少し入れておくと、バーミキュライトを入れたとき流れにくくなります。
■ 卵パックの加工

卵パックは上下に分かれるプラスチック容器になっているため、片方に穴を開けて栽培用として使います。もう片方は穴を開けず、そのまま受け皿として利用します。
こうすることで、発芽初期はコンパクトに管理でき、扱いやすくなります。
■ 培土を入れて種まき

卵の殻にバーミキュライトをふんわりと入れ、その上にリーフレタスミックスなどの種を10粒くらいまきます。
種まき後は軽く覆土し、乾燥しないようにやさしく水を与えます。
■ 設置場所と管理
栽培場所は窓際がおすすめです。日当たりがよく、自然光がしっかり入る場所を選びましょう。
※太陽光が不足しがちな室内栽培では、LEDライトで光量を補うのも有効です。
実際に使ってみた比較記事はこちら👇
暖色系の植物育成LEDライトを使ったら成長差?室内栽培で気づいた光の問題
■ 水やりと肥料の切り替え
水やりは、生育段階に応じて方法を変えるのがポイントです。
発芽から、根が殻の外に出るまでは、上からやさしく水やりを行います。バーミキュライトが乾かないよう、こまめに状態を確認しましょう。

根が底穴から出てきたら、底面給水に切り替えます。このタイミングで、卵パックから高さのある容器へ移動し、根が水に触れられるように調整します。
また同時に、微粉ハイポネックスを薄めた液肥に変更します。
■ 生育の様子
🟢 栽培4日目
数日で発芽してきます。この時期は乾燥に弱いため、水切れに注意します。
🟢 栽培6日目
双葉が開いてきました
🟢 栽培7日目
ベビーリーフの発芽は少し物足りない気もしますが、他の野菜でカバーできるので問題ありません。
🟢 栽培13日目
混み合ってきていますが、今回はベビーリーフとして収穫する予定のため、あえて間引きは行わず、このまま育てていきます。
※窓際で栽培していますが、直射日光が入るのは12時頃までのため、やや徒長気味に育っています。
光量が足りない場合は、LEDライトで補うことで安定した成長につながります。
LED関連記事はこちらからどうぞ。
BRIM「FLORA」と「PANEL A」を比較|設置してわかった違い【植物育成ライト】
水耕栽培用LEDライトの電気代を検証してみた

白い根が底から伸びてきたら、底面給水+液肥に切り替えるタイミングです。
🟢 栽培16日目
容器は卵パックから、セリアで購入したものに変更しました。穴の開いた卵パックは、殻を支えるためにそのまま使っています。
また、猫よけマットなどで高さを出すことで、根が水に伸びやすい環境を作ることができます。
🟢 栽培24日目
本葉が展葉し、野菜の種類が判別できるようになってきました。
🟢 栽培41日目
元気いっぱいのびのび育っています。そろそろ収穫したいと思います。
■収穫

収穫量は63グラムでした。見た目も楽しく、収穫量もうれしい量となりました。
■ 卵の殻栽培のメリット
・身近な材料で手軽に始められる
・省スペースで窓際栽培にぴったり
・見た目がかわいくインテリア性が高い
・子どもと一緒に容器の作成から楽しめる
※普通にベビーリーフやみずなを水耕栽培した記録はこちらからどうぞ。
ベビーリーフ水耕栽培|ダイソーの種で挑戦!
サラダみずな水耕栽培|ダイソーの種で挑戦!
■ 注意点とコツ
・殻は割れやすいので丁寧に扱う
・水の与えすぎはカビや根腐れの原因になる
・光量不足だと徒長しやすい
・大きく育てる場合は植え替えも検討する
■ 今回やってみて感じたこと
今回の方法は、手軽に始められて見た目も楽しめる点が魅力でしたが、一つ気づいた点もありました。
リーフレタスが成長するにつれて葉が大きく広がり、最初に楽しめていた卵の殻の見た目が隠れてしまったことです。
せっかく殻を活かした栽培方法でも、最終的に容器が見えなくなると、見た目の楽しさという点では少し物足りなさを感じました。
■ 次回に向けた改善ポイント
次回はこの点を踏まえ、より見た目も楽しめる栽培環境に工夫したいと考えています。
例えば、
・葉が大きくなりすぎない品種を選ぶ
・間引きを早めに行いコンパクトに育てる
・殻の配置や高さを工夫する
といった方法で、「育てる楽しさ」と「見て楽しむ」を両立できる形にチャレンジしていきたいと思います。
■ まとめ
卵の殻を使った水耕栽培は、身近な材料で気軽に始められるシンプルな方法です。
準備も手軽で、省スペースでも楽しめるため、室内栽培の入門としても取り入れやすいと感じました。
水やりは初期は上から行い、根が出てきたら底面給水へ切り替えることで、安定した生育につながります。
まずは少数からでも試してみると、管理のコツや環境との相性も見えてきます。
小さな卵の殻から育つ野菜は、想像以上に変化があって楽しいですよ🌱
※その他の面白容器で栽培した野菜はこちらの記事から
LaQで水耕栽培容器を自作!子どもと一緒にラディッシュを育ててみる

