ぶどうにICボルドー66Dを散布|べと病とハダニの被害で葉かきのイタチごっこ

2026年8月5日(晴れ)

今回は、ぶどうの病害対策としてICボルドー66Dを散布しました。

今年は、べと病と思われる症状が長く続いており、特にクイーンセブンとヌーベルローズでは、健全な葉が徐々に減ってきています。

さらに7月にはハダニの被害も発生。

原因がハダニだと分かってから被害は徐々に収まりつつありますが、べと病と思われる症状はその後も継続して発生しています。

毎日のように傷んだ葉を取り除いていますが、まさに葉かきのイタチごっこ

ここからさらに葉が減ってしまうのを防ぐため、今回はICボルドー66Dを散布することにしました。

今年の防除を振り返る

今年は、6月12日にベトファイターとジマンダイセン水和剤を混用して散布しました。

※記事はこちらから。
ベト病再発か?ベトファイターとジマンダイセンで梅雨前防除

この時点では、べと病に対する防除を行っています。

その後、7月4日にはオンリーワンフロアブルとディアナWDGを混用散布しました。

※記事はこちらから。
ぶどうの袋掛け前防除|オンリーワンフロアブルとディアナWDGを混用散布【混用可否も確認】

ところが、ここでひとつ問題がありました。

オンリーワンフロアブルには、ぶどうのべと病に対する適用がありません。

そのため、6月12日にベトファイターとジマンダイセン水和剤を散布して以降、7月4日の散布ではべと病に適用のある薬剤を使用しておらず、その後も8月まで、べと病に適用のある薬剤を散布していない期間ができてしまいました。

もちろん、その間も病害の発生状況を確認しながら管理していましたが、結果として、べと病と思われる症状が長く残ることになりました。

ハダニとべと病、両方への対策が必要だった?

7月に葉の異変が目立つようになったとき、最初は病気によるものだと考えていました。

ところが、葉をよく観察するとハダニの被害が確認されました。

そこでカネマイトフロアブルを使用してハダニ対策を行ったところ、ハダニによる被害は徐々に収まりつつあります。

しかし、ハダニの発生が落ち着いてきても、べと病と思われる症状は完全には止まりません。

傷んだ葉を取り除いても、また別の葉に症状が現れる。

毎日のように葉を確認して、悪くなった葉を取り除く。

まさに葉かきのイタチごっこでした。

今振り返ると、今年必要だったのは、どちらか一方ではなく、ハダニ対策とべと病対策を並行して行うことだったのかもしれません。

病気だと思っていた症状の一部がハダニによるものだったことで、原因の切り分けにも時間がかかりました。

薬剤ローテーションの重要性

さらに今年は、昨年使用していた薬剤を引き続き使用していました。

初年度に比べると、今年は少し効きが悪くなっているように感じる場面もありました。

実際に薬剤耐性が原因なのか、散布タイミングや天候など別の要因なのかは分かりません。

ただ、今回の経験から、同じ系統の薬剤を使い続けるのではなく、異なる系統の薬剤をローテーションして使用する必要性を感じました。

これまでは病害が発生したら、その病害に効く薬剤を選んでいました。

しかし、栽培を続ける中で、薬剤の系統や散布時期、収穫前日数まで考えながら年間の防除計画を立てることが重要だと分かってきました。

収穫前だからこそボルドー剤を選択

現在はクイーンセブンの収穫が始まり、他の品種も収穫が近づいています。

収穫前になると、農薬にはそれぞれ収穫前日数や使用回数の制限があるため、使用できる薬剤の選択肢が徐々に少なくなってきます。

当初は、9月頃にサンボルドーを散布する予定でした。しかし、手元にあったサンボルドーはすでに使い切っており、現在の葉の状態を考えると、9月まで待ってから防除するのでは被害がさらに広がる可能性があります。

そこで今回は、適用病害が多く、収穫期に近い時期でも使用を検討しやすいICボルドー66Dを使用することにしました。

本来の予定よりも前倒しになりますが、現在の葉の状態を確認した結果、これ以上被害を拡大させないためにも、今の段階で防除しておいた方がよいと判断しました。

そのため、予定を前倒ししてICボルドー66Dを購入し、今回散布することにしました。

※うちベジ年間防除スケジュールはこちらから。
家庭菜園ブドウの防除暦|初心者でもできる年間病害虫対策

ICボルドー66Dについて

ICボルドー66Dは、ぶどうのベト病、晩腐病、さび病、黒とう病に適用があります。今回使用した範囲では、収穫前の防除にも使用できることから、収穫が近づいた時期の選択肢として使用することにしました。

ICボルドーの上手な使い方には、散布方法や調整方法が分かりやすく紹介されたイメージが掲載されています。

ただし、この使い方は基本的に開封したものを全量使い切ることを前提とした方法です。

家庭菜園や家庭でのブドウ栽培では、一度にすべて使い切るのが難しい場合もあります。そのため、少量ずつ使用する場合は、開封する前に残った薬剤を適切に保管できるよう、あらかじめ準備しておく必要があります。

袋を開けて中身を確認してみると、青くてドロッとした液体が出てきます。

ICボルドー66Dは、製剤の性状が「青色水和性粘稠懸濁液体」とされています。

少し難しい表現ですが、簡単にいうと、青色をしたドロッとした液体状の農薬製剤です。

今回は50倍で4Lの薬液を作りました。

ICボルドー66Dは80mL使用します。

計算は、

4,000mL ÷ 50= 80mL

です。

希釈したICボルドー66Dを噴霧器に入れ、よく撹拌します。

薬剤が均一に混ざったことを確認できれば、散布準備は完了です。あとは葉の表裏を中心に、ムラが出ないよう丁寧に散布していきます。

※薬剤を使用する際は、その時点の製品ラベルを確認し、登録された作物・病害・希釈倍率・使用時期・使用方法などに従って使用します。

ICボルドー66Dを散布

クイーンセブンの樹上がぽっかり空いています。

薬液を作ったら、ぶどうの葉を中心に散布しました。

今回特に意識したのは、残っている葉にしっかり薬液を付着させることです。
葉の表面だけでなく、できるだけ葉裏にも薬液が届くよう、ノズルの向きを変えながら散布しました。

特にクイーンセブンとヌーベルローズは、症状の影響で葉が減ってきています。
ただ、まだ健全な葉も残っているため、これ以上葉を失わないよう、残っている葉をできるだけ守るつもりで丁寧に散布しました。

今回の目的は、すでに傷んでしまった葉を元に戻すことではありません。
これ以上べと病と思われる症状を広げず、残っている葉をできるだけ維持することが目的です。

散布後の様子

ICボルドー66Dを散布すると、薬液が葉や枝にしっかりと付着します。

そのため、袋掛け前のぶどうに散布すると、薬液が果面に付着して汚れてしまう可能性があります。実際に使用してみて、ICボルドー66Dは袋掛け後に散布するほうが、果面の汚れを気にせず使用できると感じました。

5kgは家庭菜園には多い

今回ICボルドー66Dを購入してみて、家庭菜園目線で気になったのが容量です。

ICボルドー66Dは液体タイプで、ビニール袋に入っています。

持ってみると、なんとも言えない「たゆんたゆん」した感じ。

そして容量は5kg

うちベジのような家庭菜園レベルでは、正直かなり多いです。

一度購入すれば長期間使えるというメリットはありますが、短期間で使い切るのは難しい量です。

また、開封後の保管方法にも少し悩みました。

開封後は新聞紙で遮光して保管

開封後は、もともと入っていたビニール袋を捨てず、三つ折りくらいにしてクリップで止めました。

また、ICボルドー66Dは液体なので、開封後は袋だけでは自立させて保管するのが難しいです。

そこで今回は、以前使っていた縦長の米びつ容器を保管容器として利用することにしました。

まず、ICボルドー66Dの元の袋をそのまま外袋として使用し、その上から新聞紙を巻いて遮光します。

さらに、それを米びつ容器の中に入れて保管することで、万が一袋から液漏れがあった場合でも、周囲を汚してしまうリスクを抑えられるようにしました。

専用の保管容器を新たに購入するのではなく、手元にあった容器を再利用した簡単な保管方法です。

家庭菜園では薬剤を使い切るまでに時間がかかるため、開封後の管理も重要です。

今後は直射日光や高温になる場所を避け、保管していきたいと思います。

今年の経験を来年につなげる

今年は、病害だと思っていた症状の中にハダニ被害が混ざっていることに気付くまで時間がかかりました。

さらに、べと病に適用のある薬剤を散布していない期間が長くなったことで、症状がダラダラと続いてしまった可能性もあります。

今振り返ると、今年はハダニとべと病の両方を同時に警戒する必要があったのかもしれません。
また、薬剤についても、同じ系統に頼るのではなく、ローテーションを意識することの重要性を実感しました。

来年は7月初旬からハダニの発生を警戒するとともに、べと病についても早めに確認し、病害と害虫の両方を意識した防除を行いたいと思います。

今年はすでに、クイーンセブンとヌーベルローズの葉もかなり減ってしまいました。
それでも、まだ残っている葉をこれ以上傷めないことが今の目標です。

今回のICボルドー66Dの散布で、収穫まで少しでも多くの葉を維持できることを期待しています。

※クイーンセブンの収穫の記事はこちらから
クイーンセブンを収穫!鉢植え2年目で収穫できる!糖度27.6%!

追記(2026年8月13日の様子)

ICボルドー66Dを散布してから、約1週間が経過しました。

しかし、現在も葉にはぽつぽつとベト病らしき症状が現れています。

これについては、ICボルドーを散布したことで病気が発生したというより、散布前からすでに葉へ侵入していた病原菌が、その後も進行して症状として現れたものではないかと考えています。

ICボルドー66Dは、病原菌が侵入した後の治療を目的とした薬剤ではなく、発病前から発病初期に使用する薬剤です。そのため、散布後に新たな症状が確認されたからといって、必ずしも今回の散布が効かなかったとは判断できません。

もう一つ気になったのが、葉への薬液の付着状況です。

今回は噴霧器を使い、葉の表裏の両面にしっかり薬液がかかるよう意識して散布しました。
ただ、葉が重なっている部分では薬液が届きにくく、どうしても散布ムラが生じやすくなります次回も葉の表裏を意識しながら、できるだけ均一に薬液が付着するよう丁寧に散布したいと思います。

2026年8月13日 葉かきを行いゴミ袋に入れて処分しました

また、ICボルドー66Dのぶどう・べと病に対する希釈倍率は25~200倍と幅があります。今回は50倍で散布しましたが、目立った薬害は確認できませんでした。

そのため次回は、登録範囲内である40倍に希釈倍率を変更して散布してみたいとおもいます

ただし、濃度を上げれば必ず効果が高くなるとは限りません。今回は希釈倍率だけでなく、葉の表裏まで薬液をしっかり付着させることも意識して、ベト病の発生状況がどう変化するのか観察していきたいと思います。

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