
ぶどう栽培を始めて4年目になりますが、毎年悩む作業のひとつが「芽かき」です。
正直なところ、最初の頃は、「とりあえず余分な芽を取ればいいのかな?」「とりあえず2本出てるところは1本にすればいいよね」くらいの感覚でやっていました。
ですが実際に続けてみると、芽かきのやり方やタイミングによって、新梢の伸び方や全体のバランスが思った以上に変わることに気づきました。
今回は、自分なりに調べたことや、これまでの栽培で感じたことをもとに、芽かきの考え方とやり方をまとめてみます。
※ブドウ栽培を始めるきっかけとなった記事はこちらから
【ぶどう栽培のはじまり】|子どもの頃の夢から始まったおうちぶどう栽培
展葉7枚頃までは「貯蔵養分」で育つ
まず、自分が意識するようになったのがこのポイントです。ぶどうは発芽してからしばらくの間、光合成ではなく、前年に蓄えた「貯蔵養分」を使って成長するそうです。
その目安が展葉7枚頃までと言われています。
つまりこの時期は、
芽の数が多いと養分の取り合いになる
不要な芽が多いと全体的に伸びが鈍くなる
という状態になります。
これを知ってからは、「早めに芽かきする意味」が少し理解できるようになりました。
ただし実際にやってみると単純ではなく、勢いのある新梢の近くの芽を取ることで、その新梢に養分が集中し、さらに勢いが強くなることもあります。
このあたりのバランスが難しく、毎年悩むポイントでもあります。
芽かきは早いほうがいい…けど迷う
一般的には、芽かきは早いほど良いとされています。
自分も体感としては、
早めに芽かきした年 → 立ち上がりが良い
遅れた年 → なんとなく全体の動きが鈍い
という印象があります。
ただ、毎回悩むのが「どこまで取るか」です。
やりすぎてしまうと後戻りできないため、初心者としてはかなり慎重になります。
特に初期の段階では、「本当にこの芽を取っていいのか?」と手が止まることも多いです。
芽かきのやりすぎで失敗した経験
これは実際にやらかしたことなんですが、
「しっかり間引いたほうがいいだろう」と思って、1か所につき強い芽だけを残すようにした年がありました。
その結果、
捻枝後、数日で基部から枝が落脱
病気の影響で新梢が脱落
といったトラブルが起きました。
特に基部から枝が落ちたときは、そこだけぽっかり空間が空いてしまい、かなりショックでした…。
また、防除をしていても、思いもよらない病気や害虫の被害にあうこともあります。
そういったときに、枝数が少ないとリカバリーが効かないということも実感しました。
この経験から、「一度に芽かきをやりすぎない」ことと、ある程度の余裕を残すことの大切さを意識するようになりました。
今意識している芽かきの考え方
いろいろ試してみて、今はこんな感じで考えています。
- 勢いが強そうなとき → 少し残して様子を見る
- 勢いが弱そうなとき → 早めに不要な芽を整理する
つまり、「こうすれば正解」というやり方を決めるのではなく、
その年の状態を見ながら調整していくイメージです。
また、これまでは1節につき1芽の新梢を確保することを意識していましたが、今年は少し考え方を変えてみています。
太陽光をできるだけ無駄なく受け止めることと、万が一のトラブルに備えるために、1節につき2芽を残すイメージで樹帯をつくることを意識しています。
例えば、
- 枝が折れてしまった
- 病気や害虫で新梢が使えなくなった
といった場合でも、副枝があればリカバリーでき、次年度の収穫につなげられるのではないかと考えています。
このあたりはまだ試している段階ですが、2026年はこの方針で様子を見ながら進めていく予定です。
芽かきのやり方(短梢剪定)
自分の環境では短梢剪定が中心なので、その流れを書いておきます。
短梢剪定は、
樹勢が強くなりやすい
そのため芽かきはやや遅らせる
という考え方が一般的なようです。
自分もこの点を意識して、初期は控えめに作業しています。
① 展葉前(芽吹き直後)

幹や枝の途中から芽が出てくることがあります。
こういった芽は使わないことが多いため、この段階で取り除いています。
この時期は芽がまだ小さいので、手で簡単に取れるのも作業しやすいポイントです。
■萌芽前には芽キズ処理とメリット青の塗布を行いました。
【ぶどうの芽出し準備】休眠期に芽キズ処理|萌芽をそろえる家庭菜園の管理方法
【ぶどうの芽出し準備】休眠期にメリット青を塗布|萌芽をそろえる家庭菜園の管理方法
② 展葉2〜3枚くらい
この段階では、
「副芽」を中心に軽く整理しています。あくまで「明らかに不要なものだけ取る」くらいの感覚で、やりすぎないようにしています。
芽かきのようにタイミングを強く意識する必要はなく、取りやすいサイズになったら軽く除去する程度で問題ないと感じています。

こちらの芽かきは、1芽目と2芽目の副梢の根元付近をハサミでカットしています。
手でかき取ることも可能ですが、台座がつながっている場合があり、誤って残したい枝まで傷めてしまう可能性があるため、ハサミを使って慎重に作業しています。

こちらは、1芽目に2本、2芽目に1本の新梢が出ている状態です。
そのため、1芽目の副梢は1枚葉を残して軽くカットしています。
このあたりも台座がつながっていることがあるので、無理に切らず、残した枝がしっかり育つことを優先しています。

こちらは、基部から1本、1芽目から1本、2芽目から1本の新梢が出ている状態です。
その中で、基部の芽は伸ばしたい方向とは逆向きについており、台座も他の芽とつながっていなかったため、手で芽かきしました。

こちらは、芽の様子が少しおかしいと感じた部分です。
病気かどうか判断に迷うときは、念のため早めにカットするようにしています。
今のところはこの1本だけですが、黒とう病などの可能性もあるので、周りの枝も含めて様子を見ていきます。
※2026年年間防除スケジュール記事はこちらから
家庭菜園ブドウの防除暦|初心者でもできる年間病害虫対策
※休眠期最後のベンレート水和剤水和剤散布記事はこちらから
家庭菜園ブドウの防除|ベンレート水和剤を500倍で休眠期散布した記録

この時期になると節のあたりから「つる」が出てくることがあります。
この時期は、「つる」の成長にも貯蔵養分が使われていると考えているため、ある程度大きくなって取りやすくなったら、手でつまんで取るようにしています。
(※普段はもう少し小さいうちに取っています。)
③ 展葉7〜8枚くらい
このタイミングで、誘引とあわせて軽く調整しています。

特にシャインマスカットは途中で枝分かれしやすいため、果穂のつき方を見ながら、どの枝を残すかを判断しています。
初心者として意識していること
まだ4年目ですが、
特に、「一気にやらない(3回以上に分ける)」ことを意識しています。
迷ったときは少し残すくらいがちょうどいいと感じています。
まとめ

芽かきについていろいろ書いてきましたが、正直なところ「これが正解」というものはまだ自分にもはっきりとはわかっていません。
ただ、
展葉7枚頃までは養分の取り合いになる
早めに整理すると初期の伸びは良くなる
ただしやりすぎるとトラブル時のリカバリーが難しくなる
このあたりは、実際にやってみても納得できる部分でした。
ぶどうは毎年状態が違うので、
「様子を見ながら調整する」ことが一番大事なんだと思います。
同じように試行錯誤している方の参考に、少しでもなればうれしいです。
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