正月菜でリボべジに挑戦|スーパーで買った青菜を室内水耕栽培で再生してみる

正月にスーパーで購入した正月菜を使って、リボべジ(再生栽培)に挑戦してみました。

リボべジは、野菜の根元やヘタの部分を使って再び育てる方法です。捨ててしまいがちな部分を活用できるので、手軽に始められて観察する楽しさもあります。今回は、正月料理に使った正月菜の根元を使い、室内で水耕栽培して再生を目指しました。

カットする位置は、根元から3cm付近です。今回使った正月菜には根が残っていませんでしたが、それでもリボべジは可能です。うまく条件が合えば、中心部から新しい葉が伸びてきます。家庭にある容器でも始められるため、初めての方でも挑戦しやすい栽培方法です。

正月菜について

正月菜は、お正月料理に使う青菜の呼び名として使われることが多い野菜です。ただし、特定のひとつの品種を指すわけではなく、地域によって指している野菜が異なります。たとえば、もち菜を正月菜と呼ぶ地域もあれば、小松菜を正月菜と呼ぶ地域もあります。

そのため、スーパーで「正月菜」として販売されていても、実際には地域に根付いた別の青菜である場合があります。今回使ったものも、見た目や食感は小松菜に近い印象でした。こうした地域差も、正月菜のおもしろい特徴のひとつだと感じます。

使用した栽培用品

今回使用したものは、ほとんどダイソーの商品で揃えました。
・鉢底ネット
・発泡なんでも板A4(穴は自作)
・スクエア収納ボックス
・スクエア収納BOX用フタ(穴は自作)
・観賞魚用ウール

特別な設備は必要なく、コストを抑えて始められるのが大きな魅力です。容器についても、家庭にある空き容器や保存容器で代用できます。リボべジは、あまりお金をかけずに楽しめるのが良いところです。

※私が使っている容器づくりの詳しい方法は、下記の記事で紹介しています。
水耕栽培|容器づくりから本格運用まで詳しく解説【一度作ればずっと使える】

栽培前の一番重要なこと

リボべジを始める前に、一番重要なのは葉についている虫を徹底的に取り除くことです。

葉物野菜には、アブラムシなどの小さな害虫がついていることがあります。スーパーで購入した野菜だからといって、必ずしも虫がいないとは限りません。見た目はきれいでも、葉の内側や根元付近に虫が潜んでいることがあります。特に根元に近い部分は薬剤が届きにくく、虫たちの隠れ場所になっている可能性があります。

そのため、栽培を始める前には根元付近をよく確認し、必要に応じて傷んだ外葉を取り除きます。小さな葉が残っている場合は、葉の表と裏の両方をしっかりチェックして、虫がいないか確かめます。気になる場合は、やさしく水で洗い流しておくと安心です。

3月にスーパーで購入した小松菜

カット後は、外側の茎を一枚ずつはがして確認していきます。
見た目には虫がいないように感じますが、根元付近に潜んでいることもあります。

3月にスーパーで購入した小松菜

外側の茎をはがすと、内側から若い葉が出てきました。
虫はこの葉のあたりに潜んでいるのですが、どこにいるかわかるでしょうか?
目を凝らして探してみると、複数のアブラムシが確認できました。

3月にスーパーで購入した小松菜

葉をはがして丁寧に確認すると、内側にアブラムシが6匹ほど潜んでいるようです。
見た目がきれいでも、葉の重なりの奥に隠れていることがあります。

室内の水耕栽培では、屋外のように天敵がいません。そのため、もし虫がついたまま持ち込んでしまうと、室内で一気に増殖してしまうことがあります。スーパーで買った野菜でも油断せず、外から植物を持ち込むときは害虫対策を意識することが大切です。

栽培方法

栽培方法はとてもシンプルです。まず、鉢底ネットに観賞魚用ウールを入れ、その上にカットした正月菜を置きます。ウールは株元をやさしく支えながら、水分を保つ役割があります。

最初の段階では、根がまだ出ていないため、株元が乾燥しすぎないように注意しながら管理しました。水が株元に軽く触れるくらいの位置を保ち、常に浸かりすぎないようにしています。水位が高すぎると傷みやすくなるため、様子を見ながら調整しました。

根が十分に伸びてきたタイミングで、より安定して固定できるプラスチック製のフタへ変更しています。株がぐらつかなくなることで管理しやすくなり、見た目もすっきりしました。

養液には、微粉ハイポネックスを1000倍に希釈したものを使用しました。リボべジは最初のうちは株に残った養分で動きますが、再生した葉をしっかり育てるには液肥の助けがあると安心です。水位は、根が常に吸水できる高さを維持するよう管理しました。根が伸びてきた後は、水位を少し下げて空気に触れる部分を作ることで、根の状態が安定しやすくなります。

生育の様子

🟢 栽培1日目

栽培を始めてしばらくすると、中心部から少しずつ新しい葉が動き始めました。最初は本当に再生するのか半信半疑でしたが、小さな葉が顔を出してくると一気に楽しみが増します。スーパーで購入した野菜の切れ端から再び葉が伸びてくる様子は、何度見ても不思議でおもしろいものです。

🟢 栽培79日目

外葉は次第に傷んでいくことがありますが、中心部が元気であれば再生の可能性は十分あります。見た目が少し悪くなった葉は無理に残さず、傷みが進んだものから取り除くようにしました。そのほうが風通しも良くなり、株元の蒸れ防止にもつながります。

また、室内で管理していると日当たりの影響を受けやすいため、なるべく明るい場所に置くことも意識しました。光が不足すると葉の伸びが弱くなったり、ひょろひょろした生育になりやすくなります。冬場は気温も低いため、生育スピードはゆっくりですが、そのぶん変化をじっくり観察できました。

収穫

3月下旬が近づき、花芽が形成されてきたため、収穫することにしました。

栽培期間は約80日です。栽培開始直後は寒さの影響もあって成長は緩やかでしたが、2月下旬頃から暖かくなるにつれて生育が加速してきた印象です。

今回は根元からカットして収穫しました。
花芽ができていない状態であれば、外葉から少しずつ収穫しながら育てることもできそうです。そうすれば、何度も収穫を楽しめる無限栽培のような育て方も期待できます。

収穫量は122gとなりました。もともと捨てるはずだった部分から、もう一度野菜を収穫できるのはとても楽しい体験です。

まとめ

正月菜のリボべジは、根が残っていなくても挑戦できる手軽な再生栽培です。スーパーで購入した青菜の根元を使うだけなので、思い立ったときにすぐ始められます。

ただし、室内で育てる場合は害虫の持ち込みに注意が必要です。栽培前に葉や根元をよく確認し、できるだけ清潔な状態で始めることが成功のポイントになります。

今回のように、普段は食べて終わりになる野菜でも、少し工夫するだけで栽培の楽しみに変わります。正月菜が手に入ったときは、ぜひリボべジにも挑戦してみてください。

※春菊やチマサンチは収穫後も脇芽や中心の生長点を残しておけば、長く収穫可能な野菜です。
 実際、種から栽培した記録はこちらから
 中葉しゅんぎく水耕栽培|ダイソーの種で挑戦!
 焼き肉用レタス「チマサンチ」水耕栽培記録|100均容器でじっくり育ててみた

タイトルとURLをコピーしました