暖色系の植物育成LEDライトを使ったら成長差?室内栽培で気づいた光の問題

 室内で水耕栽培を始めるとき、日当たりがあまり良くない場所では「植物育成LEDライト」を使う人も多いのではないでしょうか。

私もスチールラックを使った簡単な室内栽培環境を作り、太陽光とLEDライトを併用しながら、リーフレタス、水菜、春菊、小松菜、三つ葉などの葉物野菜を育ててきました。

今回使っているのは
**BRIM(ブリム)FLORA 植物育成ライト LED 26W 3000K(3ヘッドタイプ)**です。
設置も簡単で扱いやすく、家庭菜園初心者でも使いやすいライトだと思います。
しかし実際に栽培を続けてみると、あることに気づきました。

それは
ライトの当たり方と種類によって植物の成長に差が出ているように見える
ということです。

この記事では、水耕栽培で実際に起きた「光の当たり方による成長差」について紹介します。


室内水耕栽培の栽培環境

現在の栽培環境は次のようなものです。

・スチールラック3段
(幅90cm × 高さ80cm × 奥行40cm)
・BRIM FLORA 植物育成ライト LED 26W
(3000K 暖色系)
・1日 約11時間点灯

2025年10月から水耕栽培に挑戦し始めました。初めての水耕栽培だったため、「継続できるか分からない」という不安もあり、なるべく初期費用をかけずに始めたいと思っていました。そこで家にあったスチールラックを利用して、簡単な栽培スペースを作りました。

栽培を始めて約2か月が経ったころ、太陽光が入らない場所の植物がひょろひょろと徒長気味になってきました。そこで補助光として導入したのが3ヘッドタイプの暖色系植物育成ライトです。

棚が3段あるため、それぞれの段に光を当てられるように3ヘッドタイプのライトを選びました。
また、暖色系の光は見た目に温かみがあって良さそうだと思い、深く考えずに3000Kのライトを選びました。しかしこの判断が、後になって植物の成長に影響している可能性があることに気づきました。

※1日11時間、1か月使用した場合の電気代については、こちらの記事でまとめています。
水耕栽培用LEDライトの電気代を検証してみた


植物育成LEDライトは波長によって役割が違う

植物育成ライトを選ぶときは

・栽培環境
・照射範囲
・設置方法

などを考えることが大切ですが、もう一つ重要なのが**光の波長(色温度)**です。

植物育成LEDライトには大きく分けて
・暖色系(約3000K)
・白色系(4000K〜4500K)
といった種類があります。

一般的に暖色系の光は、朝や夕方の太陽光に近い光で、実物野菜の栽培に使われることもあります。一方、白色系の光は昼間の太陽光に近い光で、葉物野菜の栽培でもよく使われています。

つまり、葉物野菜を中心に育てている私の環境では、暖色系よりも白色系ライトの方が適していた可能性があります。

 また、光の違いによる影響を観察するために、ラディッシュでも簡単な比較をしてみました。
発芽直後のラディッシュは茎や葉の伸び方に違いが出やすく、光環境の影響を確認しやすいと感じたためです。

太陽光で育てた株は茎が太く短めで、全体的にどっしりとした成長でした。
一方、LEDライト(暖色)で育てた株は茎が細くなりやすく、やや徒長気味の成長となりました。

一般的に太陽光は植物育成LEDライトと比べて光量が非常に強いと言われています。
そのため、同じ場所で育てていても、太陽光が直接当たる株の方がよりしっかりとした成長になることがあるようです。

室内栽培ではLEDライトを使って光を補うことができますが、太陽光ほどの光量を確保するのは難しい場合もあります。
とはいえ、今回使用している植物育成LEDライトもかなり明るく、実際に直視すると目がくらむほどまぶしく感じるほどです。室内では十分に強い光に感じますが、太陽光と比べると光量には差があるのかもしれません。

このことから、光の強さ(光量)や照射範囲の違いが、成長の差に影響している可能性があると感じました。


クリップ式ライトは照射範囲に限界がある

 今回使っているLEDライトはクリップ式ライトです。スチールラックの柱に固定して使っていますが、アームの長さはおよそ30cmほどで、照射できる範囲は限られています。

そのため棚の奥までLEDライトを伸ばすことが難しく、どうしても手前から中央に向かって照らす形になってしまいます。

結果として
・手前は光が当たりやすい
・奥は光が弱くなりやすい

という状態になりました。


ライトの真下と端で成長が違う?

 栽培を続けていると、植物の成長に少し違いがあることに気づきました。
特に感じたのは次の点です。

・ライトの真下にある株は成長が早い
・少し離れた場所は普通
・棚の端や奥側は成長がゆっくり
・幼苗の時は徒長気味

 例えばチマサンチの場合、ライトの真下の株は葉の広がりが早く、収穫サイズに近づくのも早い印象があります。一方で、同じタイミングで育てているはずなのに、少し離れた場所の株は葉が小さく、成長もゆっくりです。また、太陽光が当たる場所とライトだけがほのかに当たる環境ではその影響が顕著になりました。

※チマサンチの栽培記録はこちらから 
焼き肉用レタス「チマサンチ」水耕栽培記録|100均容器でじっくり育ててみた

 特に小松菜は似た傾向が見られました。手前は太陽光が直接当たり、奥側はライトのほのかな光が当たる場所になります。収穫時の写真がこちら↓

左の株2本が手前側で、太陽光が直接当たっていた株です。
右の株2本は奥側で、ライトのほのかな光が当たっていた株になります。

写真を見ると、その違いは一目瞭然です。

もちろん植物には個体差もあると思いますが、今回の栽培では光がよく当たっていた株の方が、葉の広がりや成長が良いように感じました。
そのため、光の当たり方が成長に影響している可能性があると考えています。


スチールラック栽培は光が均一になりにくい理由

今回使っているラックの幅は90cmあります。家庭用スチールラックとしては一般的なサイズですが、植物育成LEDライトの照射範囲から考えると、1つのライトで棚全体を均一に照らすのは難しいと感じました。

イメージとしては次のようになります。

ライト真下:光が強い
少し離れる:普通
端や奥:弱い

さらに奥行40cmの棚では

手前は光が当たりやすい
奥は光が弱くなりやすい

という傾向がありました。そのため同じ棚で育てていても、置く位置によって成長スピードが変わることがあるようです。


葉物野菜は光量で成長が変わりやすい

これまでに育てている主な野菜は次の7種類です。

・チマサンチ
・リーフレタス
・サラダミックス
・水菜
・春菊
・小松菜
・三つ葉

これらはすべて葉物野菜です。
葉物野菜は基本的に光量が多いほど葉の成長が良くなる傾向があります。そのため光量に差があると、成長スピードにも違いが出やすいのかもしれません。

 特にレタス系や小松菜、春菊は光の影響が分かりやすく、ライトの真下や太陽光が直接当たる場所では葉がよく広がり、隣の株と比べても成長の差が見えやすいと感じました。

写真は春菊の様子です。
手前の株2本は太陽光が直接当たっていた株で、奥の株2本はライトのほのかな光が当たっていた株になります。見比べてみると、光量が多い株の方が成長が早いように感じました。


今やっている簡単な対策

現在は大きな設備変更はしていませんが、簡単にできる対策として次のようなことをしています。

・植物の位置を定期的に入れ替える
・成長させたい株をライトの真下に置く
・スクエア収納BOX用フタの向きを変える

例えば、一定期間ごとに栽培容器の向きを変えるだけでも、光の当たり方を少し均等にすることができます。小さな工夫ですが、極端な成長差を減らす効果はあると感じています。

また、私の栽培方法では容器とフタが分離できる仕組みになっているため、水の入った容器ではなく比較的軽いフタを回転させることができます。そのため、栽培容器を動かさなくても簡単に向きを変えることができます。

さらに、栽培中に根の状態が悪くなった場合や培地にカビが発生した場合でも、鉢底ネットを取り外して流水で洗浄できるため、管理もしやすく便利です。

※栽培容器の作り方はこちらから
水耕栽培|容器づくりから本格運用まで詳しく解説【一度作ればずっと使える】


まとめ

 今回の栽培を通して感じたのは、室内栽培ではライトの有無だけでなく「光の当たり方」も重要だということです。

特にスチールラックを使った多段栽培では、

・太陽光の取り入れ方
・ライトの位置
・ライトの照射範囲
・植物の配置

こうした条件によって、同じ棚の中でも栽培環境が大きく変わることがあります。クリップ式ライトは手軽で便利ですが、棚全体を均一に照らすのはやや難しい場合もあるようです。

これから室内水耕栽培を始める方は、ライトの有無だけでなく、太陽光を取り入れながらライトの設置場所や植物の配置にも少し意識を向けてみると、より安定して育てられるかもしれません。

私も引き続き、室内栽培の環境を少しずつ調整しながら育てていこうと思います。

また今後は、白色系(4000K〜4500K)26W白色系(5200K)45Wの植物育成LEDライトを導入し、現在使用している暖色系LEDライトとの成長の違いを比較・検証してみたいと思います。

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