
水耕栽培と聞くと、「難しそう」「専用キットが必要そう」「管理が大変そう」と感じる方も多いのではないでしょうか。ですが実際には、最初に少しだけ仕組みを作ってしまえば、その後は繰り返し使える効率の良い栽培方法です。
今回は、私が実践している100均中心の水耕栽培方法を、初心者の方にも分かりやすくまとめました。少し準備は必要ですが、一度作れば何度も使えるため、長く楽しめます。
使用する材料(ほぼ100均で揃います)

・鉢底ネット
・ハイドロボール(小粒)
・発泡なんでも板A4×3枚入り
・スクエア収納ボックス(37cm×25cm×11.5cm)
・スクエア収納BOX用フタ(37.5cm×25.6cm×1.5cm)
・アルミホイル
・観賞魚水槽用ウール(ホームセンターで購入)
観賞魚用ウール以外は、ほぼ100円ショップで揃います。(お店によっては水槽ウールが売っているようです。)初期費用も抑えられ、気軽にスタートできます。
発芽用土台づくり
私は「なるべく管理を簡単にする」ことを重視して、最初にしっかりとした土台を作る方法を採用しています。一度作れば再利用できるため、後々とても楽になります。
① 発泡スチロールへの位置決め

発泡なんでも板A4に、種まき用の穴位置を決めます。鉢底ネットを置き、隙間からペンで丸印をつけていきます。

位置決めを丁寧に行うことで、見た目も整い、管理もしやすくなります。
② 発泡スチロールの穴あけ

穴あけ方法は主に3つあります。
1.カッターナイフ
→ 手軽ですが、破片が多く後片付けが大変です。
2.クッキー型抜き
→ 両側から押すことで穴あけ可能。ただし仕上がりはやや粗め。
3.発泡スチロールカッター(おすすめ)
→ 熱で溶かしながら加工するため、きれいに仕上がります。価格は1,500円前後ですが、作業効率と完成度を考えるとおすすめです。※独特のにおいが出るため、屋外作業を推奨します。

③ 鉢底ネットを仮セット

開けた穴に鉢底ネットをはめ込み、サイズを確認します。きつい場合は少し広げて調整します。
④ 発泡スチロールへのアルミホイルを貼り付け(光を反射させるため)

発泡スチロールの表面にアルミホイルを貼るため、両面テープを貼り、アルミホイルを固定します。アルミホイルは「光の反射を利用する」ことが目的です。
アルミホイルの反射によって、
・株元や葉裏にも光が当たりやすくなる
・室内栽培でも効率よく光を活用できる
・徒長(ひょろ長く伸びる現象)を防ぎやすいというメリットがあります。
限られた光を有効活用するための工夫として、私はこの方法を取り入れています。
⑤ ウールを詰めて種まき

鉢底ネットに観賞魚用ウールを入れれば、発芽用土台は完成です。
あとはお好きな種をまいてスタートです。

この構造で、発芽から幼苗期までは問題なく育てることができます。
スクエア収納BOX用フタの加工(成長期用)
発泡スチロール板は発芽用として優秀ですが、板と水面が密着しており、空気を取りこむ層が確保できないため、根が酸素不足を起こしやすくなります。そのため、ある程度根が伸びたら空気層を確保するため発泡スチロールからスクエア収納BOX用フタに変ます。
⑥ スクエア収納BOX用フタに下穴をあける

中心位置を決めてドリルで下穴をあけます。
⑦ 直径3.5cmの穴あけ
鉢底ネット(8個組)を使用する場合の切削直径は3.5cmの工具を使います。
鉢底ネット(6個組)を使用する場合の切削直径は5.0cmの工具を使います。
円形の穴をあけるには、ホールソーやステップドリルを使います。
試した結果、

・ステップドリル → ひび割れしやすい
・ホールソー → きれいに仕上がる
という印象でした。
ステップドリルは径を拡大しながら穴を作成する工具となるので、写真のようなひび割れを起こしやすいことがわかりました。低速回転・オイル使用で慎重に行えば成功率は上がりますが、安定感はホールソーのほうが上でした。
使用している電動ドライバによっては直接ドリルやホールソーが装着できない場合がありますので注意が必要です。私の場合、ホールソウを購入したものの、電動ドライバに装着できずドリルチャックを買いました。

穴をあけた後は、発泡スチロールの表面にアルミホイルを貼った時と同じように両面テープで加工します。スクエア収納BOX用フタの穴あけが一番ハードルが高いですが、ここを乗り越えれば再利用可能な装置の完成です。
⑧ 切り替えタイミング

根がしっかり伸び、水中へ垂れ始めたら、発泡スチロール土台からスクエア収納BOX用フタへ切り替えます。

この時、一番重要なのが、根っこが鉢底ネットから伸び出ていること
・発泡スチロール → 発芽・幼苗期用
・スクエア収納BOX用フタ→ 成長期用
と使い分けることで、酸素不足を防ぎ、健全な根の成長を促します。
まとめ
水耕栽培は、
・土を使わない
・室内で清潔に管理できる
・コストが安い
・繰り返し使えるという魅力があります。
最初の加工は少し手間ですが、一度仕組みを作れば、あとは種をまいて育てるだけ。
さらに、アルミホイルの反射を活用することで、限られた光も無駄なく使えます。
難しそうに見えて、実はとてもシンプルな栽培方法です。
ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

