今年のブドウは、昨年より14日も早く水揚げを確認しました。
(2026年3月1日確認/昨年は2025年3月14日)
剪定した枝の切り口から透明な樹液がぽたぽたと落ちています。さらに、芽キズを入れた部分からも樹液がにじみ出ているのが確認できました。

栽培している品種は次の4種類です。
- シャインマスカット
- BKシードレス
- ヌーベルローズ
- クイーンセブン
どの品種からも樹液が確認でき、今年は全体的に春の動き出しが早いと感じています。
水揚げとは?
水揚げとは、冬のあいだ休んでいたブドウの根が活動を再開し、水を吸い上げ始めることです。
根が土の中の水分をぐっと吸い上げ、その水が枝や芽へと送られます。その結果、剪定した切り口から透明な樹液となって流れ出します。
これは、ブドウが「春だ」と感じて動き出したサインです。
なぜ今年は早いのか?
考えられる理由はいくつかあります。
・冬が比較的暖かかった
・2月の気温上昇が早かった
・地面の温度が例年より早く上がった
そして、もう一つ意識していたのが、冬場の水やり管理です。私は水揚げが始まるタイミングを予想して、2月初旬から10日に1回、やや多めに水を与えていました。冬でも土を極端に乾燥させないようにし、根が動きやすい環境を整えていました。
その結果、地温が上がったタイミングで一気に根が水を吸い上げ始めたのではないかと考えています。
芽キズからも樹液を確認

今年は萌芽をそろえる目的で芽キズ処理も行いました。
芽のすぐ上に小さな傷を入れることで、芽が動きやすくなる方法です。その芽キズ部分からも樹液が確認できました。
これは、木の中で水がしっかり流れ始めている証拠でもあります。
芽キズは少し勇気がいる作業ですが、タイミングが合えば萌芽をそろえる助けになります。今年は動き出しが早いため、芽の展開も例年より早まるかもしれません。
そして実は、この透明な樹液はとても貴重なものでもあります。
ブドウの樹液は、1年のうちわずか2週間ほどしか採取できないといわれています。冬の休眠が終わり、春のほんの短い期間だけ流れ出す特別な液体です。
この樹液は「ブドウ化粧水」として商品化されていることもあり、自然由来のうるおい成分を含む希少な素材として知られています。ブドウの樹液が採取できる時期は非常に限られているため、その価値は高く、まさに春だけの恵みと言えるでしょう。
品種ごとの動き
4品種を比べてみると、動きの早さにはわずかな差があります。
シャインマスカットとBKシードレスは、特に勢いよく樹液が出ています。もともと樹勢が強い品種なので、春のスタートダッシュも早い印象です。
ヌーベルローズとクイーンセブンも水揚げを確認できましたが、やや穏やかな印象です。とはいえ、いずれも順調な動き出しと言えるでしょう。
品種ごとの違いを観察するのも、この時期の楽しみの一つです。
ぽたぽた落ちるのは大丈夫?

剪定の切り口から樹液がぽたぽた落ちると少し心配になりますが、基本的には問題ありません。
それだけ根がしっかり水を吸い上げている状態です。
自然な現象なので、慌てず様子を見ていきます。
これからの水管理
水揚げが始まった今は、水を与えすぎないことが大切です。
これからは「土が乾いてからしっかり水を与える」という基本に戻します。
水を与えすぎると枝が伸びすぎたり、芽が暴れたりすることがあります。特にシャインマスカットは勢いが出やすいため、春先の水管理が重要です。
今年の生育予想
昨年より水揚げということは、
・萌芽が早まる
・開花時期が前倒しになる可能性
・作業スケジュールが早まる
ことが予想されます。
芽キズ処理をした枝の芽がそろって動けば、今年はより整った樹形づくりができそうです。
まとめ
今年のブドウは、昨年より14日早く水揚げを確認しました。シャインマスカット、BKシードレス、ヌーベルローズ、クイーンセブンの4品種すべてで樹液を確認でき、順調な春のスタートを切っています。
枝の先からぽたぽた落ちる透明な樹液を見ると、いよいよ今シーズンが始まったと実感します。
これからの芽の動きが楽しみです。今年も丁寧に観察しながら育てていきます。
※芽出しの準備記事はこちらから
【ぶどうの芽出し準備】休眠期にメリット青を塗布|萌芽をそろえる家庭菜園の管理方法
【ぶどうの芽出し準備】休眠期に芽キズ処理|萌芽をそろえる家庭菜園の管理方法

