
2026年3月20日(晴れ)
今日は、今年初めての防除を行いました。
今回散布する薬剤は、殺菌剤のGFベンレート水和剤です。
ベンレート水和剤の特徴
ベンレート水和剤は、カビ(糸状菌)が原因で発生する幅広い病気に効果がある殺菌剤です。
主な特徴は次のとおりです。
- 幅広い病害に効果がある
- 浸透移行作用があり、予防効果と治療効果の両方が期待できる
- 病原菌の細胞分裂を阻害して防除する
- 植物への薬害が比較的少なく、葉の汚れも少ない
ブドウでは、褐斑病、うどんこ病、灰色かび病、晩腐病、芽枯病、黒とう病、つる割れ病、枝膨病などに適用があります。
今回のような休眠期に適用があるのは、黒とう病、晩腐病、つる割れ病、枝膨病です。
今年は昨年より水揚げが早く、芽が少しずつ膨らみ始めている時期ですが、今回は休眠期の防除として散布しました。
※2026年は3月1日に栽培している4種のブドウで水揚げを確認しました。
水揚げに関する記事はこちらから
【ぶどうの水揚げ】昨年より14日早い|4品種で樹液を確認
対象病害は、
- 黒とう病
- 晩腐病
- つる割れ病
です。
休眠期の希釈倍率は200~500倍なので、うちベジでは500倍で散布液を作ることにしました。
※ベンレート水和剤はうちベジで使用している防除薬のひとつです。
2026年年間防除スケジュール記事はこちらから
家庭菜園ブドウの防除暦|初心者でもできる年間病害虫対策
500倍の散布液を作るために使ったもの

今回は、500倍の散布液を1L作ります。
ベンレート水和剤は1袋0.5gの個包装なので、4袋(合計2g)使用しました。
また、薬剤の付着性を高めるために、展着剤のダインも加えています。
ダインの特徴
ダインは、殺菌剤や殺虫剤などの散布液に加えることで、薬剤が植物体にむらなく付着しやすくなる展着剤です。
付着性や固着性が高まり、薬剤の効果を安定させやすくなります。
希釈倍率500倍の散布液(1L)の作り方
1.容器に水を1L入れる

2.展着剤ダインの容器をよく振ってから、スポイトで3~10滴加え、よくかき混ぜる。
1滴は約0.03mL。今回は3滴入れました

3.よくかき混ぜます

4.ベンレート水和剤は白色の粉です。
1袋0.5gの個包装なので、4袋(合計2g)使用します。

5.よくかき混ぜます。

5.白乳色の散布液ができました。

6.蓄圧式噴霧器に入れて散布前の準備は完了です。
※うちベジで使っているのは、工進(KOSHIN)蓄圧式噴霧器 タンク4Lです。
2024年7月に購入してから、2026年3月現在まで壊れることなく使えています。
手動で蓄圧するタイプなので、手軽に散布できるうえ、電池切れや燃料切れで作業が止まる心配がありません。
蓄圧の手間はあるものの、圧がかかっている間は手元のスライド式ボタンで散布できるため、使い勝手は良好です。
ノズルも38cmあるので、少し高い位置にも薬剤をかけやすく感じています。
以前は1Lのハンドタイプを使っていましたが、この4Lタイプに替えてから作業効率はかなり良くなりました。
ブドウのようにある程度しっかり散布したい場合には、特に使いやすいと感じています。
散布前の注意
薬剤を散布するときは、長袖・長ズボンを着用し、できるだけ皮ふの露出を少なくします。
また、マスクの着用も忘れないようにします。
散布は、強風時や日中の高温時を避けて、風の少ない朝夕の涼しい時間帯に行うのが安心です。
散布後すぐに雨が降ると十分な効果が得られないことがあるため、少なくとも半日ほど雨が降らない予報の日を選んで散布しました。
散布方法

薬剤は噴霧器を使い、枝の表面だけでなく裏側まで、かけむらが出ないよう丁寧に散布しました。
散布量の目安は、薬液が滴り落ちる直前くらいです。

幹の裏側にもしっかり散布しました。
わが家のブドウは4本ありますが、1Lあればちょうど使い切れる量でした。
散布後の注意
散布に使った器具類は、使用後によく水洗いして保管します。
また、作業後は衣類を着替え、手や顔を石けんでよく洗い、うがいもしておきます。
まとめ
3月に行う防除は、4月の萌芽に向けた大切な作業です。
枝には目に見えない病原菌が付着していることがあり、芽が動き出したあとに病気が広がることもあります。萌芽前に防除しておくことで、春先の病気の発生を抑えやすくなります。
こうしたひと手間が、その年の生育や収穫につながると感じています。徐々に芽も膨らみ始めており、これからが楽しみな時期です。その一方で、ブドウの世話も少しずつ忙しくなってきそうです。
※ブドウ栽培を始めるきっかけとなった記事はこちらから
【ぶどう栽培のはじまり】|子どもの頃の夢から始まったおうちぶどう栽培
※芽キズ処理の記事はこちらから
【ぶどうの芽出し準備】休眠期に芽キズ処理|萌芽をそろえる家庭菜園の管理方法
※芽出しをそろえることを目的としたメリット青塗布の記事はこちらから
【ぶどうの芽出し準備】休眠期にメリット青を塗布|萌芽をそろえる家庭菜園の管理方法

